52-2011
2011年カレンダー
2011年カレンダーは、フレメで長年にわたり活躍してきたLisbeth
Roum-Moellerによるデザインです。
彼女は幼少時からニードルワーク、特に刺繍に興味をもってきました。
若い頃にはフレメのショップで学び、フレメの教育機関で3年間刺繍を専攻、
後に2年間服飾デザインを修めました。その後31年間はフレメで教鞭
をとり、また王室や教会の様々なテキスタイルも手掛けてきました。
今回のカレンダーは、コペンハーゲン市庁舎の装飾デザインからインス
ピレーションを受け、それぞれの月のモチーフが選ばれました。
各月のデザインの他、12点の作品例の写真も掲載されています。それ
ぞれのデザインには、クロスステッチ以外のステッチの提案もされています。
2011年のカレンダーを皆様に楽しんでいただき、新たなステッチのイン
スピレーションとなることを願っています。
Lilo Skaarup フレメ協会長
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今回のカレンダーのデザインを依頼された時、少し戸惑いがありました
が、間もなくしてコペンハーゲン市庁舎の素晴らしいインテリアデコレー
ションのことを思いつきました。それはとても素晴らしいアイデアでした。
以前、市庁舎のたくさんの美しいインテリアの写真を撮った時にインスピ
レーションを受けたことがあったのです。
市庁舎のそれぞれのフロアを歩いていくと、素晴らしいデコレーションに
出会います。私だけでなく、他の人もインスピレーションを受けると思い
ます。
カレンダーのモチーフとして12点を選び、いつもはオリジナルに忠実で
あるのですが、今回は私なりのテイストも取り入れました。
デコレーションの一部を大小様々にセレクトして、色々とアレンジができ
ることも提案しています。モチーフがどのように変貌するかは自分自身
でトライしないと分かりません。他のモチーフと組み合わせたり、鏡映し
にしてみたり、一部にフォーカスしたり、シルエットに注目したり・・・様々
な新しいヴァリエーションが可能です。とにかく、一つのモチーフをとりあ
げて、クロスステッチ、テントステッチ、ロングアームドステッチ、ドロンワ
ーク、などなどその他のステッチを使って刺繍をしてみてください。
無数のアイデアが可能で、新しいことにトライしてみようとする気持ちが
あるかどうかだと思います。このカレンダーが、皆様オリジナルの創造性
を刺激し、美しい刺繍へのインスピレーションとなることを願っています。
Lisbeth Roum-Moeller