2014年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 237】 by 岡村恭子
VOL.237 コペンハーゲン 桜フェスティバル
torsdag den. 1 mai 2014
コペンハーゲンの観光スポット” 人魚の像 “ のある海岸公園の一角に
桜の名所があります…というと、驚く方もいると思いますが、
デニッシュペストリーで有名な日本の製パン会社のオーナーが日伝の
文化交流の記念樹として寄贈したもので、苗木だったのが立派に育ち、
今では地元の人々の散歩コースとしても親しまれているのです。
その” 桜の広場 “ で毎年春『桜フェスティバル』が開催されるようになって
今年で8回目、デンマーク在住の有志の方々が 日本舞踊や、和太鼓や、
合気道など様々なアトラクションを披露したり…年を追う毎に盛んになって
いるとは聞いていましたが、たった一日だけのお祭りということもあって、
なかなか行くチャンスが無く、今まで行かずじまいでした。今回は近くに用事が
あるという家人と、彼の仕事のパートナーであるエリックを伴って散策がてら
フェスティバルの会場に出かけてみることになりました。
デンマークの人もちゃんとお花見しているかしら?……という、
我々の心配をよそに、いやー、想像以上の盛り上がりに圧倒されました。
この春、東京でお花見をして来たばかりの私達ですが、なんだか東京よりも
盛り上がっているのです。
今年はお天気に恵まれたことも手伝って沢山の人で大賑わい、
テントが連なる屋台では折り詰めのお寿司などを販売し、何処も長蛇の列です。
桜の木の下ではみんな思い思いに車座になりお弁当を広げて楽しそうです。
武道を披露しているステージの脇を子供達が走り回り、誰も彼もが
「花より団子」状態。正に日本のお花見そのものです。お祭り気分満点。
ここがデンマークだという事を忘れてしまいそうです。桜の木の下に陣取って
車座になって、という日本のお花見スタイルがすっかり定着している様子に
驚くやら感心するやら…です。
もともと、お天気さえ良ければ何もせずに日光浴に勤しむこの国の人に、
桜の木の下でのんびり過ごすお花見が気分的にもピッタリ!なのでしょう。
世界各地で盛んになって来ている「お花見」ですが、コペンハーゲンの
『桜フェスティバル』は、その中でもかなり本格的のような気がします。
コスプレの女の子達が日本のアニメのヒロインになりきっている様子は
原宿は竹下通りと見まがうばかり。
ただし、ブロンドの髪の毛はヘアウィッグでは無さそうでした。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
新緑が眩しい季節です。木漏れ日まで緑色にそまっているみたい…。
桜フェスティバルでお花見を楽しむ人々。
観光スポット 人魚の像は相変わらずの人だかりです。
今朝の庭から。チューリップの間からラベンダーやサルビの葉が出て来ています。