2014年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 246】 by 岡村恭子
VOL.246 夏の観光ガイド 石の象とフリーマーケット
torsdag den. 3 juli 2014
数年前に始まったコペンハーゲンのメトロ環状線工事が長引いています。
2018年完成予定といいますから、まだ4年もあります。
気の長ーいプロジェクトです。おまけに7月は夏休みで工事もストップ。
せっかくの観光シーズンだというのに王立劇場前の広場も市庁舎前広場も
フェンスで囲われて遠くからやって来た観光客ガッカリするだろうなあ、と
気の毒ですが、完成したらコペンハーゲンをメトロで一周出来るはずです。
そうなる日が来るのを今から楽しみにしましょう。
さて、7月のコペンハーゲンはジャズフェスティバルで幕を開けました。
今日(金曜日)から10日間、100カ所で1200のプログラムが組まれて
いるそうです。街中がジャズっぽい雰囲気に包まれます。楽しみにしている
ファンも多く、毎年の事ながら夏祭り的な盛り上がりを見せています。
他にも季節限定のイベントが沢山!プログラムを調べて出かけるのも今頃なら
ではの楽しみです。例えば夏だけの“ 蚤の市 “散策も楽しい …とここまで書いて、
話が少し逸れるますが、
お膝元に住むパリジェンヌはエッフェル塔に登った事が無い!と言うらしいけれど、
私はコペンハーゲンに暮らしていながら “ ゾウ “ を見た事が無い!…?
などと、何を言っているのかとお思いでしょう。実はゾウと言っても本物では
なくて、大手ビール会社のゲートに設えられた石で出来た象の事なのです。
写真で何度も見て知っているような気がしていますが実物を見た事がない。
その “ 象のゲート “ と同じ敷地内で最近評判のフリーマーケットが開かれている
ということを小耳に挟んだのです。急遽 “ ゾウを見がてら蚤の市 “ という
週末の散策コースが完成しました。行ってみましょう。
デンマークのビール最大メーカー、カールスバーグ本社の広い敷地には
手入れの行き届いた植え込みや木立の間に創立当時からの歴史的社屋が並び、
工場跡地の再開発も進んでいます。既に旧社屋の一部をリノベーションし
シェアオフィスに活用したり、カフェや子供達のための公園もあります。
目的のゾウさんにもようやく会うことが出来ました。
ゲートの表裏に二頭ずつ建物を支えているようにして立っています。
物静かな眼差しが印象的でした。観光気分でおしゃべりしながらしばらく行くと、
フリーマーケットが開かれている駐車場に出ました。沢山の人で賑わっています。
石象の彫刻技術に感心した後ですから何だかギャップが大きくて、
駐車場の空き地にガラクタばかりが並んでいるような感じですが、いやいや、
そんな中から見つけるのが蚤の市の楽しみなのです。
そしてちゃんと見つけましたよ。(写真をご覧下さい。)
毎週日曜日に開かれています。コペンハーゲンに観光にいらっしゃる方にお勧めしたい
ロイヤルショッピングとひと味違う夏季限定週末の散策コースです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
旧カールスバーグ社(1847年~1883年)のアーチ。周辺付近もメトロ工事真っ最中!
これが噂の?!ゾウさんです。反対側にも2頭が静かに立っています。
フリーマーケットから…。眺めているだけでも楽しめます。
売り物のオモチャで無心になって遊んでいる女の子。
今回の掘り出し物。布団たたき=10kr. Gres du Berry(フランス)のジャグ=20kr.
無垢オーク材のお盆=10kr.