2014年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 249】 by 岡村恭子
VOL.249 夏の新名所:運河で泳ごう!
torsdag den. 24 juli 2014
真夏のお天気が続いています。連日30℃近くまで気温が上昇して汗ばむ毎日です。
この陽気で子供も大人もみーんな!こんがり小麦色。夏休みという事も
手伝って、ウィークデーの昼間からアイスクリーム片手にサングラス、
水着か?と思うような軽装で闊歩する人々を見ていると、
ここがデンマークだなんて嘘みたい。まるで南欧のリゾート地のようです。
日本など遠くから涼しさを求めて訪れた人は予想外の暑さに驚いているかも
知れません。
コペンハーゲンは海辺の街、そして運河に囲まれた街でもあります。
東西南北、どちらに向かっても少し行けば海か運河に出られます。
海岸沿いの町には必ずヨットハーバーが有り、たくさんのヨットが停泊していて、
そんな風景も如何にも夏のコペンハーゲンらしいなあ、と思います。
そして、お天気の良い日は、思い思いの場所で明るい季節を満喫する。
何をするでも無く太陽の下でのんびり過ごす…。
そんな “ のんびりの達人たち “ の間でこの夏一番の人気スポットが Islands brugge
(イスランス ブルォイグ)です。
かつては貨物の操車場で、その後も不要になったコンテナが放置されたままに
なっていた場所でした。しかし、運河を隔てて直ぐの所には市庁舎やチボリ公園
という好立地なのです。もったいないなあ…どうして開発しないの?と 私は訝しく、
そこを通りかかる度に首を傾げていたものです。
それが10年程前でしょうか?少しずつ工事が始まり、道路が整備され、
モダンな集合住宅が建ち始め、コンテナ集積所は芝生の広場に変身し、運河沿いは
操車場時代の石畳と線路を再利用したペーブメントに生まれ変わりました。
そして、この地域開発プロジェクトの目玉とも言える海水浴場ならぬ “ 運河水浴場 “
が完成したのです。奇抜なアイデアにビックリしたのも束の間、忽ち夏の人気スポット
になり、周辺にはお洒落なカフェやブティックが次々にオープン、今やこの一帯は市民
のオアシス、 コペンハーゲンの夏の新名所となりました。ご近所に住んでいたら、
水着姿になってバス通りを横切って行きたくなるのも頷けますよね。
いくら暑いとは言うものの、やはりここは北欧、朝晩は高原のように爽やかな空気に
包まれます。朝露に濡れてしっとりした庭にはラベンダーが甘い香りを放っています。
夏至祭から丁度ひと月、少しずつ夜の暗さが増して星が明るく見え始めました。
夏の扉一枚向こうには秋が待っているのです。
今のうちに思い切りこの暑さを満喫しておかなくては…、と思っています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
ウッド製のお洒落な飛び込み台です。
運河なのでかなり水深は深そうですが今まで無事故です。。
全景です。赤白のポールは監視員のステーション、水泳選手のような逞しい若者達が見守っています。
手前に見えるのは今年完成したボート乗り場、
運河沿いの芝生は日光浴の人でいっぱい!
我が家の庭から 美味しいワインにチーズとパンが有れば幸せ!という夏の夕暮れです。