2014年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 266】 by 岡村恭子
VOL.266 何処もかしこも工事中!
torsdag den. 20 nobember 2014
11月も残りあと10日となりました。
早くもクリスマスショッピングで賑わっているストロイエですが、
しかし、只今何処もかしこも工事中!アイススケートを楽しむ子供達で
賑わうはずのロイヤルシアター前の広場もメトロ工事の大きなフェンスに
囲まれてしまっています。ここ数年ずっとこんな感じです。
工事が計画より大幅に遅れている理由が、付近住民の騒音に対する苦情と
いうのも納得出来るような出来ないような…、結局作業時間が更に短縮され、
ただでさえゆっくりの工事が更に長引いてしまっています。もうひとつ、
左右の橋ゲタの高さが違ってしまったという考えられない間違いで頓挫した
運河の架橋工事というのもあるのですが、これに関しては皆あきらめ顔で
笑うしか無い!のです。責任問題ですったもんだした末、ようやく来春完成に
向けて工事が再スタートしたところです。
以前、東京の架橋工事の様子をインターネットで見て、その迅速&正確さに
感動したのを思い出して、日本の優れた技術を導入したらいいのに…と、
そんなことを話していたら、他にもデンマークが参考にすべき例がたくさん有る
という話題で盛り上がりました。
例えば、ダルマ落としの要領で騒音も無くワンフロアずつ低くして
いった某高層ホテルの解体工事。東横線渋谷駅の地下導入工事は何と終電と
始発の間、わずか3時間半程で最終工事完了したそうですね。すごい!
http://www.shibuyabunka.com/special/201403/part1.html
15分くらいの遅れは当たり前、時刻表通りに電車が来たらラッキー!な
DSB(デンマーク国営鉄道)に是非とも日本の安全で正確な運行技術を
学んで欲しいなあ、というのは私だけの願いでしょうか?
いずれも高度な技術はもちろんのこと、現場に携わる人々の強い責任感が
可能にしているのだろうと思います。デンマークは個人主義の国で普段は
やたらと自己主張をするのに、公共事業はデニッシュデモクラシーが大手を振る。
みんなで決めたしね!…と、問題責任の所在が今ひとつはっきりしない。
上手く行った時は皆で喜べるけれど、失敗した時は全員が傍観者…という傾向が
無きにしも有らずなのです。
12月に入ればクリスマス休暇の話で持ちきりになり、工事現場も空っぽになります。
何とかなるさ、終わらない工事は無いよ。と至ってのんびりムードなのも
デンマークらしいのかも知れません。
来年のクリスマスシーズンには工事が完成していますように☆
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
工事現場越しに左手に王立劇場、右にマガジンデパートが見えます。
そして、こんなモノも登場して今や観光名所に?!
ようやく再開した架橋工事、完成すると観光名所ニューハウン&クリスチャンスハウンが直結、便利になります。
ブランケットに毛糸の帽子の完全防寒スタイルです。お店の中の方が暖かいのに…。