2015年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 301】 by 岡村恭子
VOL.301 波に揺られて船上オペラ
torsdag den. 6 augusti 2015
8月になりました。
デンマークは長かった夏休みが終わり、昼寝から目覚めたように
街中が大きな伸びひとつ…そうして、少しずつ日常の活気が戻ってきました。
子供達も夏休み明けから新学期、スーパーマーケットにカラフルな学習グッズが
並びはじめると北欧の短い夏は大詰めを迎えます。
私も新学期の真っ白なノートを開くように新鮮な気持ちでVOL.300+1ページを
書き始めたいと思います。
『きょうのクロスステッチ』300回記念に運河巡りをしよう、と
約束したものの、時々雨の降る変わり易いお天気続きにどうかな?…と、
ちょっぴり心配でしたが、当日は朝から青空の広がる最高のボート日和。
さい先よいスタートと喜んでいるところに、「船上オペラのチケットが
取れました!」という延江さんからの思いも寄らぬサプライズメールが入って、
ますます楽しみな一日となったのでした。
如何にオペラフェスティバルのイベントとは言え、屋根も無いボートで運河巡り
をしながらだなんて… 一体どのような感じなのでしょう?
興味津々で約束の時間に行くとボート乗り場には既に沢山の人が並んでいます。
どうやら毎年この日を楽しみにしているファンが沢山いる様子です。
人混みの中から二人が手を振っています。
風のないカラリと晴れ渡った空の下、満席の人を乗せたボートが快調に
滑り出しました。さあ、いよいよ楽しい船上オペラのひと時の始まりです。
ロイヤルオペラのメンバー3人。その内の一人のピアノと笑いを誘う
軽妙なトーク、それに合わせて男女ボーカリストが次々と歌って、踊って
芝居して…狭い船上を思う存分使います。
サウンドオブミュージックのメドレーなど、誰もが知っている曲を中心に
オペラというよりもコミカルなミュージカル仕立てのステージという感じです。
それが、船の上なのです。当然ですが船は動いている。風景も動いて行く。
波に揺られながら、青い空に浮かぶ白い雲、白いカモメ、岸辺で憩う人々を
遠景に眺めながらロイヤルオペラの素晴らしい歌声に耳を傾ける。
船上を風が吹き抜ける…。こんな贅沢って有るでしょうか?
時々岸壁にボートを付けて丘に上がり、公園の階段を即席ステージにして
楽しいショータイム。それを水の上にポカリと浮かんだ船から鑑賞するというのも
なかなか無いシチュエーションです。約1時間半たっぷりと楽しんで、
最後はデンマークの名曲メドレーでフィナーレとなったのでした。
ああ、楽しかったー。
こんなカジュアルで贅沢なひと時が過ごせるとは思っていませんでした。
ステキな300回記念になりました。ありがとう!
波に揺られてお腹も空いて…、行った先はパリの裏町のような雰囲気の
ビストロです。よく冷えたロゼで乾杯!おいしい食事に3人のおしゃべりは尽きず、
明るい夏の夜はゆっくりと更けて行ったのでした。
●300回記念キャンペーン、皆さまのご感想を楽しみにしています。
https://ssl.shopserve.jp/-/stitchhouse.jp/enq/enquete.cgi?PAGE=5&SHOPURL=
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
船上オペラより。
王宮前広場や新しい桟橋上では通りがかった人達も巻き込んで
楽しいステージが繰り広げられました。
美味しいテーブルを囲んでの楽しいおしゃべりに忽ち時間が過ぎて行きました。