2015年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 306】 by 岡村恭子
VOL.306 9月の日々雑記 : 秋晴れの午後に
torsdag den. 10 september 2015
オープンステッチハウスまで10日足らずになりました。
今回もたくさんの笑顔が集まって “ ステッチハウスらしさ満載! “ の
3日間になることでしょう。
その時の様子はKuNeruAsobuの更新を楽しみにしたいと思います。
延江さん、更新よろしくお願いしますね ^_^
コペンハーゲンは秋本番を迎えています。ここ数日爽やかな秋晴れです。
家事も一段落した午後、温かい珈琲と手軽な本を抱えて庭先の椅子で
秋の日光浴と決め込みました。 気温17℃ 風力3。
真夏の焦げるような陽射しよりも今頃の方が私には好ましい。
穏やかな秋の陽射しが庭に柔らかい陰影を描いています。
紫陽花の葉に蜘蛛が一生懸命糸を掛けて巣作りに余念が有りません。
いつの間にか芝生に落ち葉が目立つ様になりました。
緑色の木立の中に赤いリンゴが飛び飛びに見え隠れしている眺めは
クレヨンで幼い子供が描いた絵のようで、私にも絵心が有ったらなあ、と
思いつつ見上げた青空に筋雲が流れて…。夏は遠い昔のような気がして来ます。
北欧の秋は急降下でやって来てそのままどんどん深まって行きます。
待ってくれません。降る雨も吹き抜ける風も日増しに冷たくなって行くのです。
だから、尚更の様に晴れてくれると嬉しいし、かすかに残る夏の余韻に
浸っていたくなるのです。が、しかし、実際は秋の庭仕事が待っていて
そうそうのんびりなんてしていられない。
多年草を掘り返して株分けをするのは丁度今頃が良いのですが、
今年はまだやってません。ゼラニウムを鉢に植えて室内に取り込み越冬準備も
しなければなりませんが、これもまだです。レンガ塀のツタを刈り込んだり、
花壇の土の掘り返しもやらなければ…と思いつつ、ぜーんぶ、まだです。
もう少しお天気の悪い日に=日光浴に向いていない日にがんばろう!と
結論を出して珈琲ブレイクを楽しんでいると、家人がペンキ片手に庭を
横切って行きました。夏の間、出しっ放しだった椅子のペンキ塗りのようです。
確かにこの天気なら塗ったそばから乾いてくれます。何だか楽しそうです。
ヨイッショッ!…と、私も腰を上げてお手伝いです。
こういう事は始めると止まらなくなるのが玉にキズで、いつの間にやら外周りの
ペンキ塗りに夢中になってしまいました。
お陰でお勝手口周辺もピカピカ!になりましたよ。ああ、気持ち良いこと。
ついでに作業の合間に拾い集めたリンゴで簡単ジャムを作りました。
翌朝、バターをたっぷり塗った焼きたてのトーストに乗せて頬張れば…
うう〜ん、美味しい。
何気ないけれど、嬉しい気分になれるような事が日常にコロコロと
ころがっているような気がしてきた。気がつかないだけのこと。
そんなことを思いながら今日も我が家の秋の毎日が過ぎて行きます。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
カプリフォリの赤い実とスノーボールの白い実が秋の庭に彩りを添えています。
庭で実ったリンゴとプラムです。
庭用の椅子やテーブルは仕舞う前にメンテナンスしておきます。
小鍋にリンゴグラニュー糖、レモン汁少々、数分煮て火から下し
バニラとシナモンを加えて完成です。