torsdag den. 24 september 2015

オープンステッチハウスでは沢山の方が北欧刺繍に囲まれたひと時を
楽しまれた事と思います。今週末はスピニングパーティーに出店です。
引き続き延江さんの笑顔に会える…。またまた楽しそうですね！

コペンハーゲンは日増しに気温が下がってきました。
夜来の雨でしっとり濡れた庭に出ると、ひいやりとした空気に思わず
首をすくめました。そうそろ暖房のスイッチを入れる頃かな？
そういえば、スーパーマーケットのチラシにスープの季節到来！と
書いてありました。日本の『お鍋の季節到来！』と同じニュアンスで、
寒い季節の代表的家庭料理が温かいスープなのです。

少し話が飛びますが、デンマークでは子供だけでなく大人でも食べながら
歩いている人を結構見かけます。夏の暑い日に年配の紳士がアイスクリームを
嬉しそうにペロペロしながら歩いているのを見かけると思わずクスッ！として
しまいます。確かにわざわざカフェに入る程でもない、でも喉が渇いたり小腹が
空いた時など、歩きながら希望が叶えられたら時間節約で安上がりと、
一石二鳥ですね。
デンマーク名物の移動式ソーセージスタンドはそんな時にとても便利、
街角に必ず出ているので気軽に立ち寄って湯気を立てたソーセージを
頬張るのもこれからの季節にはちょっと楽しみだったりします。
その他にも最近は珈琲やスープの移動式スタンドも登場して歩きながら
飲んだり食べたりの人が増加中です。私がいつも野菜を買いに行く
大きなマーケット（Torvhallen）もフードコートとして今や人気スポット、
屋台式のお店やテイクアウト専門店が続々と誕生して何処も大賑わいです。
オーガニックドリンク、イタリアン、スパニッシュタパ、エスニック料理を
はじめ、もちろんデニッシュオープンサンドなどなど、マーケットの中は
美味しい匂いのルツボ、いやが上にも食欲をそそります。
お天気の良い日はマーケットの広場は人々で溢れかえります。そして、
とにかく　みーんなが何かを食べている！飲んでいる！一種壮観な眺めです。

そんな人々をかき分ける様にして私が向かったのは青物市場です。
夏の間に太陽を浴びて育った野菜たちは元気ハツラツ。特に今頃出回るビートや
根セロリ、葉付きニンジンなどの根野菜は見るからにビタミンの宝庫です。
どれにしようかな？…ふと西洋サツマイモに目が止まりました。
プックリしていて美味しそうです。その他にも真っ白い大根、葉つきのニンジン、
尖りキャベツなどをトートバックにギュッと詰め込んで帰ると早速作ってみました。
そう、その名も懐かしい “ 大学いも * です。
作り方は至って簡単。乱切りしたサツマイモを塩水にしばらく浸けて水気を切り、
中温の油でカラリと揚げ、さつま芋一本に対して、砂糖大さじ４、醤油&水小さじ１
の割合で煮詰めたシロップに絡め、胡麻をかけて完成です。
日本のサツマイモより水分が多いので早く食べないとしんなりしてしまうけれど、
出来立てはホクホクしていて甘くて美味しい。秋の簡単おやつの完成です。



岡村　恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/

* 大学イモの語源は大正時代学費捻出に苦労していた大学生が空腹を満たす
　甘い食べ物として登場したという説を始め諸説有るようですが、当時の苦学生の
　強い見方だったということは確かなようです。




Torvhallenのデニッシュオープンサンドのお店はいつも行列です。







デンマーク名物のソーセージスタンド。店じまいしたら手で引いて帰るのがご愛嬌。



青物市場を彩る秋野菜。写真右下が西洋サツマイモ。手前に見える一番プックリしたのを選んで…。











食欲の秋にピッタリ、甘くて美味しい大学イモの完成です。