2015年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 310】 by 岡村恭子
VOL.310 こんにちは!お隣さん
torsdag den. 8 oktober 2015
おかえりなさい、延江さん!
イベントの余韻さめやらず夢見心地でボーッとしているかな?と思いつつ、
ブログを覗いたら、すっかりデンマークモードに戻ってお散歩してますね!
さすがです。
今日はものすごい風の一日でした。自転車に乗ったら飛ばされそうになって、
クワバラクワバラ…、こういう日は家で過ごすのが一番です。でもね、
つい先日まで信じられないくらい良いお天気が続いていたので、
たまにはこんな日が有っても許せます。リンゴも真っ赤に実ったし、
窓を開け放ってお掃除したり、散歩したり、庭先でお茶を楽しんだりして
秋の陽射しを満喫したし、明るいというだけでみんなゴキゲン!でした。…と、
過去形になってしまうのがちょっと淋しい。
北欧に暮らしているとどうしたって日照時間に敏感になってしまいます。
そうこうしている内に刻一刻と太陽は遠ざかり、日増しに夜の闇が深くなって
ゆくのです。だから晴れるとそれだけで幸せ!
…そんな明るい週末の昼下がりのことです。
可愛い子供の声が聞こえてきました。新しく引っ越して来た隣家の女の子です。
以前、通りで軽く挨拶したきりで気になっていたのですが、意外と顔を合わせる
チャンスというのが巡って来ない。
日本ならさしずめ先方が引っ越し蕎麦を配りに来るところでしょうが、
デンマークにはそのような習慣がありません。大抵の場合、少しずつ、
何気なく知り合って行くという感じなのです。このまま冬になったら
ますます顔を合わせる事が無くなりそう…、気になるなあ…。
その日は家族が庭にいる様子です。心無しか声高に話しているようです。
彼等も同じような気持ちで合図を送っているのかも知れない、それなら…と、
私の方からリンゴ摘みに来るよう声を掛けてみることにしたのです。
案の定、待ってました!というようにニコニコ笑顔で遊びに来てくれました。
奥さんのサンヌとご主人のキャスパー(二人ともまだ30代)
そしてクローニーちゃん3才。
聞けば、彼は建築家で日本にも行った事があるというではありませんか。
日本大好き!また行きたい!と言えば、脇から彼女も行ってみたい!と
大いに盛り上がりました。
おしゃべりしながら思ったのです。そうか、そうよねえ。我が家のメンバーは
何の疑問も無くこの家に暮らしているけれど、彼等から見れば外国人の家族。
色々とアレコレ思っていたのかもしれません。
その夜、隣家の灯りがとても親しみを持って感じられました。
仲良くなれそうな予感です。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
初晴れのコペンハーゲンの風景から。紅葉が始まりました。
風のない穏やかな日はそれだけで幸せ!
今朝の庭から。低温多雨の夏だったお陰で紫陽花が長持ちしています。
秋になってからカラリとしたお天気が続き、リンゴが真っ赤になりました。豊作です。
冬になる前に外回りのメンテナンス。古い住宅なので常に何かしら手入れが必要です。