2015年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 311】 by 岡村恭子
VOL.311 カナ猫の七不思議
torsdag den. 15 oktober 2015
今週は秋休み、けれど空はどんより曇り空。日中の気温10℃。
予報では「茸採りに相応しい良いお天気になる」はずだっったのに、と
低く重い空を見上げて家人と二人溜め息まじりです。
こんなに小さな国なのにどうしてこうも予報が外れるのか?と
思うけれど仕方が無い…。
雨の降らないうちに今年最後の芝刈りを済ませ、オリーブの鉢植えを室内に
取り込み、庭も少しずつ冬ごもりの準備です。
昨夜はこの秋初めて煖炉も焚きました。薪の爆ぜる音、赤く揺らぐ炎、
そして、薪の燃える匂い…素朴な暖かさを演出する北欧の冬の必須アイテムです。
こうして北欧の秋は瞬く間に冬へと移行して行くのです。
ところで、みなさまが気にかけて下さっているカナ猫のその後ですが、
先週末に再度のご帰還です。今回は約3ヶ月のご無沙汰でした。
『帰って来たカナ猫』と題して書いたのが5月、
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1152.html
以来、気の向くままに来たり来なかったり…。ある明るい夏の朝、ミルクの
お代わりを催促して美味しそうに飲み干すと伸び一つ、また放浪の旅に出て?
その後は音沙汰なく10月になってしまった。しかし、この時期は
凍える心配も無いし、人間どものBBQのお残りにもありつけるだろうし…と、
余り気にも止めずにいました。何しろ一年以上も音信不通だったという
“ 前科 “ がありますからね、ひと夏のご無沙汰などは大した事ではありません。
ミルクが恋しくなったら戻って来るだろうとタカをくくって知らん顔。
気にしない!気にしない!…とは思っているものの、習慣というのは面白いもので
毎朝必ずカナ猫の座る場所を覗いてみる自分がいます。その度に少し
ガッカリするけれど、しかし深層心理を自己分析するとどうやら
「どうせ居ないに決まっている」という確信に近い気持ちがあって。
だから、その朝カナ猫の指定席に思いもかけず懐かしい姿を発見した時の驚きは
以前の1年半ご無沙汰時に匹敵するくらいのビックリ!でした。
その時の私の正直な心境は「シマッタ!またしても意表をつかれた!
カナ猫恐るべし!!」です ^_^
気のせいか人相(猫相)が険しくなって一人前の “ 野良 “ の風貌に成長していました。
それから3日が経って…。
今日も何食わぬ顔をしてやって来て指定席でミルクを待っています。
人間とノラ猫一匹、今回は一体いつまで一緒にいられるのでしょうか?
取りあえずはキャットフードを買いに走ります!
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
ほうら、やって来ました。ギザギザ千切れた茶色の耳。まぎれも無いカナ猫です。
3ヶ月振りに姿を現した日。顔も毛並みもホコリにまみれた印象でした。
それから3日後。気のせいか身ぎれいになりました。
5年前の誕生日に買ったオリーブ、ずいぶん大きくなりました。
今朝は久しぶりに晴れました。秋の陽射しが気持ち良いです。