2016年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 334】 by 岡村恭子
VOL.334 ヤコブセンの家の庭
torsdag den. 14 april 2016
先週はインターネットの接続不備で予定外の休載となってしまいました。
蛇口をひねればいつでも水が出ると思い込んでいるごとく、
いつでもインターネットで繋がっていると思っていたら大間違いなのでした。
PCの前で首を傾げている間に延江さんが東京入りして、
気がつけばオープンステッチハウスまで一週間になりました。
作品展もワークショップもますます華やかで楽しそうですね。
午後のワインというのもとても魅力的! そそられます。
毎回この時を楽しみにしていらっしゃる皆さまはもちろん、
初めての方もどうぞこの機会に延江さんの笑顔に会いにお出かけ下さい。
カジュアルで和やかな北欧ワールドが広がっていること受け合います。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1480.html
私がインターネットのトラブルでハラハラしている時に、
ご近所の並木の桜もハラハラと散り始めて…今はもう葉桜になリ始めています。
刻一刻と緑を増している母の庭を眺めやりながら、
デンマークの我が家の老桜は今頃どんなかな?つぼみは膨らんで来たかな?
水仙は?チューリップは?ムスカリは?…みんな咲き始めているかな?…
と、気にかかります。コペンハーゲンに暮らして30数年、
当初は広すぎて手をこまねくばかりだった庭にもようやく馴染んで、
こうして遠くにいても庭の隅々まで、薮の奥の方まで手に取るように
その様子が浮かんできます。試行錯誤しながら辿り着いた自己流の手入れも
それなりです。そこそこ広いから雑草も元気いっぱいですが、
それも良しとしましょう。大雑把な感じが如何にも『私の庭』らしいでは
ないか、と一人納得しています。
草花を育てる愉しみを知ったのは 古くて広くてメンテナンス大変な
我が家のお陰。そして、結局の所、人生は巡り会いの連続なのだと
改めて思います。
この家と出会ったのも何気なく広げた新聞の隅っこの小さな不動産広告を
目にしたのが切っ掛けなのです。あの時、あの新聞を手にしていなかったら
一生暮らすことの無かった “ ヤコブセンの家 “※ その庭に立てる幸せ。
彼が植栽した木々を守りながらも少しずつ我が家風にアレンジ出来たかな?
皮肉屋さんのアルネが生きていたらなんと言ったでしょう?
ちょっと聞いてみたいような気がします。
…ということで、今回は我が家の今頃の写真をピックアップしました。
※ http://ja.wikipedia.org/wiki/アルネ•ヤコブセン
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
4月の中旬の庭は春の陽射しに明るく輝くようです。
シバザクラやパンジーなど、日本でもおなじみの春の花が庭先を彩ります。