2016年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 336】 by 岡村恭子
VOL.336 北欧よりも北欧らしく…。
春のオープンステッチハウス
torsdag den. 29 april 2016
一度は覗いてみたかったオープンステッチハウス。
今迄あいにくスケジュールが合わず実現しませんでしたが、
今回は諸事情で急遽滞在が延期になって、おっ!行けるかもしれない!
「 延江さんをビックリさせよう!」
朝からカラリと晴れ渡ったイベント2日目、いそいそと出かけることに
したのでした。
高輪台を望む大通り、赤に白十字のデンマークの旗が目に飛び込んで
きました。遠目にも分かり易い目印だけれど、それよりも分かり易いのは
そこだけ人が溢れている!この日を楽しみにしていた刺繍愛好家のみなさま、
色とりどりのクッションや今回の為に制作されたオリジナルバードが
ディスプレイされたウィンドウに魅入る通りがかりの人…そして、
ギャラリーの中はさらに沢山のお客様でいっぱいでした。
所狭しと展示されている作品を拝見しつつ探し人…あっ!いましたよ。
「の?ぶ?え?さん!」…と、後ろから肩を叩いて、振り返った彼女の驚いた顔。
ビックリ作戦は大成功でした。
北欧で発展した伝統クラフト、クロスステッチの世界が日本で
こんなに盛んになっているなんて!デンマークの人が知ったらどんなに
驚く事でしょう。時代を超えて北欧刺繍が多く日本女性に愛され親しまれて
来たと知ったら感激するに違いありません。
何百年も前から受け継がれて来た手法を守りつつ新しいテクニックや
モチーフを取り込ンだ魅力溢れる世界。展示作品の一つ一つから制作者の
刺繍に対する思いが伝わって来ます。
日本の人は指先が器用だからね、と簡単に片付けられたは困ります。
布を広げて、何十色もの色糸を並べて、さて、どんなモチーフを
描いて行こうか?と “ 想像力 “ の羽根を広げる。
キャンバスに向かう画家のように…。
いつの日か、ステッチハウスを通じて日本の皆様の作品展が
デンマークで開催されたらどんなにステキでしょう。
“ Learning from Scandinavian “
これからも延江さんのキャラクターそのままに明るくカジュアルな
刺繍の世界が広がって行きます様に。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
写真 オープンステッチハウスより。
コンパクトなスペースの壁面いっぱいに飾られた北欧刺繍の作品。
どれも作者の作品にかけた愛情と丁寧な仕事のあとが見えます。そして…東京でも延江スマイルは健在でした ^_^
スウェーデンフォルクロアなワーキングシーンが楽しい!!
こちらはアンティークのようなクラシックな雰囲気のコレクション
この他のも、展示された作品はいずれも刺繍の魅力満載!見応えのある力作揃いでした!