2016年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 341】 by 岡村恭子
VOL.341 ~自由な風が吹き渡る街~
夏のChristianhavn散策
torsdag den. 10 juni 2016
開け放した窓からそよ風がカーテンを揺らす昼下がり、
「明日、Christianshavn(クリスチャンスハウン)の
*Lagkagehuset(ラオケーャフース)の前で午後1時にね!」
延江さんと会う約束をしました。(*Lagkagehuset(ラオケーャフース)
= 美味しくて有名なパン屋さんの名前。)
当日も朝から抜けるような青空が広がる最高の散策日和です。
クリスチャンスハウンは運河に囲まれた中州で、対岸には旧市街地が一望でき、
運河沿いにはレンガ造りの建物とカフェやブティックが軒を連ねている。
何処を切り取っても絵ハガキのような風景が広がる観光スポット。
少し早めに着いたので、私も “ 絵ハガキのような風景 “ の中を散歩して
にわか観光客です。ブティックを覗いたり、橋のたもとから運河巡りの
ボートに手を振ったり、写真を撮ったり…ここが自宅から僅か20分の場所と
いうことを忘れてしまう。いつもは街に行く通過地点なのに、
わざわざ遠くから来たような新鮮な気持ちで街の様子を撮っていると、
カメラ越しに明るいサマードレスの延江さんが見えました。
私に気付いて笑っています。すかさず笑顔をパチリ …上手く撮れたかな?
まずは、おしゃべりが出来る場所探しからです。
日向で日光浴をするか?それとも日陰の涼しい方が良いか?
カフェを覗きながら散々悩んで二人同時に「やっぱりあそこね!」…
去年の夏の*オペラボートの帰り道に寄ったカフェに決まりです。
→ VOL.301 波に揺られて船上オペラ
涼しい運河沿いの席に落ち着いて、道行く人を眺めながらおしゃべりが弾みます。
春のオープンステッチハウスのこと、そこで感じた新たな刺繍の魅力、
日本の北欧刺繍ファンのみなさまのこと、そして時々ハラハラさせられる
デンマークのメーカーさんとの苦労話など、どんなこともポジティブに
取り組んでいて感心します。ステッチハウスが誕生して早7年、
これからも延江さんらしく活躍してね、と思いつつ、口から出るのは
他愛も無いことばかりなのでした。
お腹も一杯になったところで散策を続けましょう。
住宅のバルコニーや中庭に咲き乱れる草花、日光浴に余念のない人、
運河の縁に座ってギターを弾く若者達、ボートハウスのデッキでは洗濯物が
風になびいています。観光客もそこに暮らす地域住民も分け隔てなく
街全体に自由の風が吹き抜けているような気がします。
散歩の途中でフラリと入ったカフェは丁度休憩時間だったらしく、
スタッフがワイングラスを手に中庭でペタンクに夢中です。
私達が席を立つ頃になってもペタンクの勝負はつかない様子で、
カフェを後にする私達にスタッフみんなが笑って手を振ってくれました。
難しいことなんて何も無いさ、幸せは何処にでも転がっている。
そんな気分にさせてくれた今回のクリスチャンスハウン散策でしたが、
しかし、何事もお天気次第のこの国のこと、油断はなりません。
次回は雨降りに行ってみましょうか?ねえ、延江さん?!
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
青空の下、運河を行く観光ボート。絵ハガキのような景色です。
美味しいランチ。おしゃべりに花が咲き楽しいひと時でした。
運河の街Christianshavnから。景色を眺める人、泳ぐ人、食事する人、
みんなの~んびり。
今朝の庭から。 薔薇が咲き始めました。芍薬も見頃となりました。