2017年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 381】 by 岡村恭子
VOL.381 持って安心!デンマークの保険証 : Sundhedskort
torsdag den. 6 april 2017
窓越しの景色が明るい!と思ったら、
昨日まで蕾だったレンギョウが今朝は満開です。
ステッチハウスの表紙もKongens Haveのクロッカスがきれいですね。
これからは音を立てるように若葉が芽吹き、北欧の春は
一気にクライマックスに向かって行きます。
陽射しが眩しい季節の到来に、わけも無く気もそぞろになって
腰が浮いてしまうのも今頃のことです。
ところで、デンマークで、例えば急に医療機関の世話にならざるを
得なくなった時、デジタル保険証 : Sundehedskort (ヘルスカード)さえ
持っていれば鬼に金棒?!… 安心して医療サービスを受けることが出来ます。
このカード、デンマーク国籍でなくてもこの国に暮らす人全てに発行され、
自動的に主治医も決められているので、医者選びで悩む必要もありません。
(主治医を変更したい場合は変更可能。)
通常はまず主治医に診てもらい、必要に応じて主治医がその先の検査や
専門的治療の機関へコンタクトします。
もちろん、いかなる場合も(大変な手術でも!)医療に関しては無料。
福祉先進国家と自負する所以です。
(歯科は有料ですが、義務教育期間は学校内に歯科クリニックが有り、
定期検診が義務づけられ、同時に歯並びの矯正も行われます。
18才未満は治療、矯正共に無料)
デジタル管理により、医師はインターネット上で患者の過去にさかのぼって
データーを把握し、適切なアドバイスをしてくれます。
デンマーク語でのコミュニケーションが難しい外国人には必要に応じて
通訳を付けてくれるサービスもあるのだそうです。
もちろん無料です。これを余裕と言わずして何でしょう?
その他にも24時間態勢の相談ダイアルなども心強いシステムです。
何れの時もまずヘルスカードのNo.数字(10桁)を聞かれますから、
必ず暗唱出来るように覚えておく、というのもイザッ!という時の
コツだったりします。
デンマーク最大規模の総合病院に行くと、広いロビーに北欧デザインの
ロビーチェアがレイアウトされ、日当りの良いコーナーでは
バーチェアに腰掛けてPCを開いている人や談笑する人。
カフェコーナーには人気ベーカリーのコーナーもあって賑わっています。
一瞬、ここが病院?と思ってしまいそうですが、
でもいくら居心地が良いからと言って、このような所のお世話に
ならない方が良いに決まっていますね。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
街角スナップから。
向かって右から2番目のポストと♡のクッションが良い味出していますね。
健康カードです。右下の1813は24時間相談窓口の番号。
チューリップ、カンパネラ、花壇にはムスカリ、水仙、ヒヤシンスなどなど。
レンギョウも満開になりました。
桜のつぼみ越しにハレー彗星?…否、飛行機雲です。
- 2020.04.03
- 00:30
- 2017年4月~6月