2017年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 382】 by 岡村恭子
VOL.382 空を飛ぶ?!花束の贈り物
torsdag den. 13 april 2017
イースターホリデーになりました。
庭は刻一刻と萌葱色に染まり、老桜の蕾も僅かながら膨らんで来ています。
今年もお花見が出来るかな?…
思えば1936年、この家が建てられた時に植えられた桜の木です。
樹齢80年を優に越えているお年寄り。
一輪でも咲いてくれたら嬉しい…そんな気持ちで見守っています。
桜の開花を待つ間も黄色い水仙、紫のムスカリ、薄桃色のアネモネなど、
春の花が次々と咲き始めています。
“ 花 “ と言えば、つい先日の事、
家人の誕生日にバスデーブーケが届きました。それも日本から!
まるで花束が東京→コペンハーゲンの空を飛んで来たみたい。
ご馳走の並ぶテーブルに無事Landed : ランディッド!です。
その朝、
玄関のチャイムに出てみると、男の人が花束を抱えて立っています。
想像して下さい。小包を抱えている郵便屋さんとか、書類片手の
町内会のオジさんでは無くて、『玄関のドアを開けたら、そこに見知らぬ
男性が花束を持って立っている』のです。こんな事はめったに無い。
嬉しいより怪しい… さては、新手の花売りか?…
そんな私の怪訝そうな表情を “ 想定内 “ と言わんばかりの明るい笑顔で
件の男性が「どうぞ、これを!」と花束を差し出しました。
先方は ポカン!としている受け手の様子にも慣れっこのようで、
住所を確認し、差出人はこの中に…と小さな封筒を示すと素早く姿を消して
しまいました。宛名が家人になっている所を見ると誕生日のプレゼントに
違いない。しかし 一体誰からかしら?…急かす私を横目に本人が花束に
添えられた小さな封筒を開けて送り主が判明、同時に東京で手配してくれたと
いう事も分かったのでした。
「… しかし、驚いたね… 」そう言って少し困った様子で花束を
持つ家人が微笑ましいようにも感じられて、私は温かい心持ちになりました。
インターネットのお陰でフローリストもグローバルネットワーキングです。
誠に便利な世の中になりました。
何でもかんでもネットショッピングというのは考えものですが、
こんなサプライズプレゼントなら大歓迎です。
お誕生日に “ 空飛ぶ花束 “ の楽しいエピソードが添えられたところで…
結論 『花束は男の人にも良く似合う』
そして、今度はコペンハーゲンから東京へ花束を飛ばしてみたい!
と思ったのでした。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
空飛ぶ?!誕生日ブーケです。
コペンハーゲンの花屋さんが送り主の希望の色合いで作ってくれました。
元気の出るスカーレットレーキの花束。T-さん、ありがとう!
娘たちが作った手まり寿司。家人の好物、餃子も登場!
朝食のテーブルに庭の花を水に挿して。
今朝の庭から。シバザクラ、ムスカリなどが次々と咲いてきました。
- 2020.04.03
- 00:31
- 2017年4月~6月