2017年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 397】 by 岡村恭子
VOL.397 雨降りで思い出す。
コペンハーゲンが水浸しになってしまった日。
torsdag den. 27 juli 2017
やっと晴れた!と言っている傍から早くも黒い雲が湧いて来ました。
油断大敵夏の空…です。
何しろ、この所連日雨の降らない日は無いというくらい、
すっきりとしないお天気が続き、肌寒いので長袖を着込んだりして
…ったく、もう… という毎日なのです。
先日は1時間に30㎜という結構な雨が降りました。
あの程度でも窓を打つ雨の音にいつもとは違う “ 怖さ “ を
感じたのですから、豪雨の直撃を受けた被災地の皆さまは
さぞかし恐ろしい思いをされた事だろうと思います。
6年前の夏、コペンハーゲンも140年ぶりという記録的な豪雨で
街全体が水に浸かってしまったことがありました。
デンマークは国土が平坦なので山崩れなどの土砂災害はないけれど、
すぐに浸水してしまう。コペンハーゲンは運河に囲まれた
デルタ地帯なので余計です。それなのに、何故だかほとんどの住宅には
地下室が有ります。旧市街地の古い建物などもトントンと階段を下りた
地下がカフェや店舗になっていたりして、それが街並を奥行き深く魅力的に
しているのだけれど、それがぜーんぶ!ことごとく貯水池になってしまった!
それはもう大変な騒ぎでした。
我が家の地下も例外ではありません。水浸しです。
実は、それ以前から集中豪雨の時など地下の奥深くでゴボゴボ…という
不穏な音が聞こえて来て、その度に雨水が逆流して来ないか?とハラハラして
いたのですが、それが現実となりました。160平米のスペースに万遍なく
水が溜まってしまった。広いのが幸いして?浸水は10㎝程ですんだものの、
ヘトヘトになりました。後始末の顛末は長くなるので省きますが、
教訓は 『床に直接モノを置くべからず!』です。
こういう時の保険会社の行動の素早さには感心しました。
乾燥除湿器のレンタル会社があるのを知ったのも保険会社のお知らせでした。
いやはや、両方とも繁盛したと思います。
我が家も大きめの乾燥機を一ヶ月レンタル、終日稼動させて完全乾燥。
もうひとつ、排水逆流ストッパーを設置して万全を期しました。
工事に手間取りましたが、例えば旅行で長期間家を留守にするとき等
ノズルを閉じておけば雨水の逆流を防げます。我が家でこの程度ですから
あの時はコペンハーゲン中が官民全てが洪水対策に夢中になっていたような
気がします。そして、今回の30㎜の雨では浸水ほとんどゼロ、
以前なら水の出てしまう海抜ゼロ地帯も被害報告ゼロ!!
もちろん、我が家の地下室もゴボゴボ…という音もしなければ、
逆流のしませんでした。
年がら年中道路に穴を掘って工事中の札が立っているけれど、
コレだったのね!と大いに納得したのです。
今も街のあちこちが穴だらけの工事中だけれど文句言いません。
きっといつか、ああ、コレだったのね!と納得できる日が来るでしょう。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
水辺の街、コペンハーゲン。大雨には弱い!
今日の庭から。
紫陽花は雨が大好き!沢山花が咲きました。シュウメイ菊もチラホラ。
花壇のサルビア、ラベンダーは盛りを過ぎ、丸い朝顔のようなナスタチウムや
チョコレートブロムスタ、ミソハギなどが庭を彩っています。