2017年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 404】 by 岡村恭子
VOL.404 秋雨のコペンハーゲンより。
半端じゃない!デンマーク人のD.I,Y.精神
torsdag den. 14 september 2017
いよいよ来週は秋のオープンステッチハウスですね。
ワークショップに参加される方はもちろん、この機会に
デンマーク直送の刺繍アイテム購入を予定している方や作品展鑑賞を
楽しみにしているみなさまで今回も華やかな5日間になることでしょう。
コペンハーゲンは秋本番を迎えています。
紅葉を始めた公園でのんびりと日向ぼっこ、と言いたいけれど、
只今上空を低気圧が通過中です。
窓に打ち付ける大粒の雨、ザワーワーという風の音。
庭の木立が枝を大きく揺らして、まるで怒っているみたい。
それでなくても雨の日が多くて、天気予報の歯切れの悪いことと
言ったらありません。いつもなら子供達の声が響く幼稚園の庭も
濡れそぼってひっそりしています。
第一、お日様が顔を出してくれないと寒い!9月になった早々に
暖房を入れました。 自然と室内に目が向きます。暖炉周辺の掃除や、
窓拭き、床磨きもしなくては…、そうやってぐるりと見渡せば気になる所が
そこかしこに!地下には家人のホビールームとは名ばかりの雑多なもので
溢れた部屋があって、使いかけのペンキが並んでいます。
洗濯室に行く途中で覗き込んでは、外は雨だし、ペンキ塗りしようかなあ?
…今のところ、考えている内に時間切れになっていますが慌てることはない。
これから日増しに暗く寒くなって行くのです。時間はたっぷりある。
私でさえこうなのですから、デンマーク人がD.I.Y.で家のメンテナンスに
時間をかけるのも道理なのです。
去年のちょうど今頃始まった我が家の物置プロジェクトを思い出します。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1660.html
大きな家なのに物置がなくて、それまで庭の道具は全て地下室にしまって
いましたが、重いし大きいし面倒だ!ああ、物置が欲しい、という私の呟きに
待ってました!とばかりに乗って来たのは他でもないエリック
(家人の仕事のパートナー)でした。
早速簡単な図面を引き、資材購入&搬入、彼のお兄さんも駆けつけて、
基礎工事開始です。土を掘ったり、敷石を敷き詰めたり…水平を出すのも
テクニックがいるし、おまけにかなりの力仕事です。
慣れない私たちは高みの見物状態、加えて里帰りの時期と重なったので、
柱を立てた所で一旦終了、完成は年を越して春あたりに、と思って帰宅すると、
どうでしょう!立派な物置が完成しているではありませんか!
びっくりしている私達に “ 少し早めのクリスマスプレゼント “ と言う
笑顔のエリックが憎い。そんな彼に感謝しつつ “ 半端じゃない ”
デンマーク人のD.I.Y.精神を目の当たりにして感動してから一年、
今では便利に使いこなし、物置の無い暮らしなんて考えられない!と
嘯く毎日です。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
街角スナップ 今にも降って来そうな黒い雲。秋晴れの日が恋しい今日この頃です。
物置の棚取り付けは家人のD.I.Y. ペンキ塗りは私も参加( やればできる!?)
枯れたリンゴの木を利用してテーブルに。
今日の庭から
カプリフォリなどの赤い実が鮮やかです。
窓辺で育てていたパプリカ。ようやくここまで育ったけれど ちいさい!