2009年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol.22】 by 岡村恭子
VOL.22 秋本番
前回 “暖かい秋”を 自慢したのも束の間、またたく間に寒くなり、
暖房のスイッチを入れました。グルグルササー…
家中のヒーターに熱いお湯が流れ込んで行きます。後は部屋ごとに
快適温度に調節するだけ。北欧諸国は地域暖房システムが行き渡っています。
エネルギーセンターから常に80℃前後の熱湯の管が水道管のように
街中の地下に巡らされ、各家庭に給湯暖房用のお湯を提供しているのです。
だから、我が家もスイッチ一つで家中が暖まるというわけです。
安全、安心、クリーンと3拍子揃った暖房システムです。
さて、寒くなって来たところで秋の庭仕事がスタートです。
まずは裏庭から。
夏の間に伸び放題に伸びてしまったレンギョウやライラックの枝払い、
大きくなり過ぎた杉の木の剪定、レンガ壁に伝う蔦の刈り込み、
敷石の間の雑草根絶作業、他にも花壇の整理整頓など、
裏庭といえどもやる事がたくさん!
枯れ葉などを例の緑のゴミ用容器にどんどん入れて行きます。
枝類は両手で持てるくらいの束にしてヒモで縛って行きます。
暖炉の焚き付け用の小枝をワインの空き箱に突っ込んで行きます。
ほらね、結構な仕事でしょう?
お陰で冷たい空気の中でいっぱい汗をかきます。
相棒が箒や熊手で掃除している間に、私はキッチンの窓拭きです。
必要なモノ:お湯を張ったバケツ、柔らかい雑巾、そしてこれが肝心な
窓ふき専用ゴムベラ、以上3アイテム。
あとはキュッキュッ!とするだけ、簡単にピカピカになります。
窓から写る景色が明るく鮮明になって気持の良い事!
デンマークの人は窓辺をきれいにするのが上手です。
室内から外を見ることもですが、それ以上に見られる事を意識して、
さり気なく花や小物で演出します。
窓はその家の住人のライフスタイル迄も表現しているのです。
寒く暗い季節に少しでも明るさを演出したいという人々の気持が
反映されているのでしょう。通りかかった家の窓辺に飾られた花を
見かける度に、実感を伴ってそう思います。
ところで、丁度このブログが更新される日、我が家からほど近い
ベラセンターという会場でIOCの総会が開催されます。
皆様がこのページをご覧の頃に、オバマ大統領と鳩山首相が
我が町で握手しているかも知れない…と楽しい想像が膨らみます。
当日お天気が良い事を祈って。
さて、2016年オリンピック開催地はどこになるのでしょうか?
岡村 恭子
http://www.copenhagensmile.com
作業中に裏庭で見つけた赤い小さな蔦の葉。
紫陽花の花はドライフラワーになってそのまま冬を越します。
褪せた色合いが夏の頃とはひと味違う風情です。