2019年1月~3月
【きょうのクロスステッチ Vol. 465】 by 岡村恭子
VOL.465 デンマークの暮らし
スムーズなインターネット手続きと
改善の兆しないアナログ郵便事情
sondag den. 24 februar 2019
免許証を書き換える時期になった家人と一緒に、
(そんなことでもなければ行く機会の無い)
地域の『住民サービスセンター』に行って来ました。
日本の区役所的な場所です。
ガラス張りのエントランスを入るとカフェを挟んで
書類申請などのいわゆる役所的フロアと図書館に別れています。
あらかじめインターネット予約しておけば、並ぶことなく
時間通りに手続きできるので、人々の流れもスムーズです。
(公共施設のインターネットページはいずれもわかり易く
もちろん英語変換可能で、国籍問わず全ての住民に理解できるよう
配慮されています。)
帰りがけ、児童図書室をのぞいてみると陽だまりのコーナーで
若い保育士さんが幼児に絵本を読み聞かせているところでした。
午前中だったので空いていましたが、きっと放課後には学校帰りの
子供達で賑やかになるのでしょう。カルチャーセンターも兼ねていて
各種イベント会場としても活用されています。
明るく開放的なフロアを人々が自由に行き交っています。
そんな様子からも、同センターが地域のソーシャルプラットフォームとして
活用されているということがわかります。ここに限らず、デンマークでは
公共機関が地域住民の意見を反映しながら実にうまく機能し活用されている、
と感心する一方で、どうして?なんで?と首を傾げてしまうこともあります。
丁度2月14日のバレンタインデーでした。
心待ちにしていた懐かしい友人からの手紙が届いて喜んだ、と同時に
封筒に丸く押された〝1月19日〟という消印を見て驚きました。
エアメールで約ひと月もかかったということです。
何故か?根本的な原因はわかりませんが、一つ言えるのはデンマーク側の
問題に決まっているということです。
先に述べたスムーズなインターネット手続きとは反対に、
アナログな郵便事情はひと昔前の方がずっとスピーディーでした。
手紙なんて時代遅れと言われても、Eメールで済まされないこともあります。
スカイプではダメな時だってあるのです。
一月末に届いた一通の年賀状も、先方にメールでその旨を知らせると
案の定、年末に送ったものだという返信でした。やっぱりね!
何につけても権利を主張し、納得できない場合はしつこいくらい改善要求する
デンマーク人ですが、なぜか?この不親切極まりない郵便事情についての
不満が聞こえて来ません。少なくとも私の耳には入って来ていません。
どうしてかなあ?… 不思議です。
仕方がないので、日本まで最低2週間かかるという想定で
手紙をしたためています。
本日は母へのバースデーカードを作成、到着目標は3月9日です。
お誕生日までに届きますように。。。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
全て、地域住民センターより
吹き抜けのロフトから自然光が差し込む明るいエントランス。
おしゃれなカフェ、螺旋階段を上ると図書館。
児童図書館にて。ラフな姿のお兄さん保育士と子供達。楽しそう!
赤ちゃんとお母さん。育児休暇中なのでしょう。
本を整理している係の女性。デンマークは勤務中の服装も至って自由です。
飛び飛び文字、飛び飛び数字もありました。遊びながら覚えられそう。