2019年1月~3月
【きょうのクロスステッチ Vol. 466】 by 岡村恭子
VOL.466 桃の節句に桜のお話し。
sondag den. 3 marts 2019
三月になりました。暦の上でも春到来です。
気象番組でこの冬の平均気温は平年よりも3℃以上も高かった
というのを聞いて、この調子だと今年も暑い夏になるかもしれない。
いよいよ北欧の暮らしにもエアコンが必需品になるのかなあ?
そうなると今までのように開けっ放しで暮らせなくなるわねえ。。。
…と、つい、そんな先のことを心配してしまう。
そのくらい暖かな毎日です。
暖かいのは結構なのですが、植物にとっては激寒の冬も必須で、
寒暖のメリハリが大きいほど植物の生育めざましく、
果物も甘く実るのだそうです。個人的には本来は越冬できないはずの
害虫の卵が土中でぬくぬくと越冬しているかも知れない、と心配です。
そういえば、日本のソメイヨシノも外来種の害虫に蝕まれて苦境に
立たさされていると聞きました。
幹の中で卵が孵化し、幹を食い荒らし、内部をがらんどうにして
しまうらしい。そうなる前に伐採しないとどんどん繁殖して
並木が全滅してしまうことにもなりかねないそうです。
想像しただけでも痛々しいけれど、今の所、抜本的な方法は無く、
侵食された木を切って拡大を防ぐしか無いとも聞いています。
一体、天気予報で桜前線を知らせる国が他にあるでしょうか?
開花宣言を今日か?明日か?と心待ちにする気持ちをどう説明したら
良いでしょう?
世界中探してもこんなに人々の心に寄り添っている花などありません。
そんな桜を守るために、今年は皆でお花見がてら害虫捕獲撲滅作戦と
いうのも妙案かと思うけれど、如何でしょうか?
どうも、桜の話になると少々熱くなってしまいます。というのも、
(以前にも書いたように)我が家の庭の桜の木が終焉を迎えてしまったのです。
冬の間は庭中が枯れているから気にならなかったけれど、
芽吹きシーズンを迎え、植物たちが目覚める様子の中で、一人ポツンと
枯れ果てた太い幹を晒している。。。そんな姿を見るのが辛いので、
庭仕事の最中も桜の根元を横切る際はつい俯いて見ないようにしている
自分がいます。
桜の木は樹齢70年が経過したら自然衰退するそうで、
我が家のは樹齢80年以上の老木なので、つまり、そういうことです。
思えば、私たちがこの家に暮らそう!と思った大きなきっかけは
この桜の木でした。
以来、毎年それは見事に開花し、夏にはご近所に配っても余るほどの
サクランボが実り、葉陰は絶好の読書コーナーに。秋は紅葉で芝生を
黄金の絨毯で彩ってくれた。
そんな日々を綴った拙著のタイトルも『ヤコブセンの家ー桜日記』でした。
というわけで、
桜のシーズンには少し早いけれど、思い出の『我が家の桜の四季』写真です。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
我が家の桜の四季から
お花見の頃、サクランボの収穫時期、そして秋の紅葉。
開花までの毎日は朝から晩まで桜を眺めていたような気がします。
ひな祭りなのでお団子を作りました。
- 2020.04.05
- 00:09
- 2019年1月~3月