2019年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 493】 by 岡村恭子
VOL.493 森を増やしてCO2を減らそう!!
søndag den.22 september 2019
毎年春と秋に開催してきたオープンステッチハウスが
今回で一区切りとなりました。
品川での最終回も沢山のお客様で大いに盛り上がったことと思います。
また、新たな企画で刺繍の輪が広がることを楽しみに、
コペンハーゲンから延江さんの元気な声が
みなさまの元に北欧刺繍の最新情報をお届けするのを
引き続き、どうぞおたのしみに!
秋も深まってきました。
今年も‘’ファビアンのハチミツ‘’が楽しみな頃となりました。
自転車で数分のご近所で美味しい蜂蜜を作っているなんて、
それだけでも、幸せな気持ちになります。
去年は暑すぎてミツバチも夏バテ気味だったけど、
今年は上出来!バラの香りが沢山しますよ。
と、嬉しそうに教えてくれました。
家に帰って早速一つ手に取りフタを開けると…
夏草の香りが鼻先をくすぐります。もしかしたら、
うちの庭を飛び交っていたミツバチもファビアンの庭の養蜂箱を
住処にしていたかもしれません。そんな日常のちょっとした出来事からも、
自然が豊かな暮らしを実感します。
先日、テレビで緑化運動推進のチャリティー番組がありました。
「もっと緑を!目指せ!更なるCO2削減!!」
目標は100万本の苗木を植えること。
すでに緑いっぱいのこの国で緑化運動をするなんて…と
思うけれど、実はこれには長年にわたるこの国の緑化対策の成果が
裏付けとしてあるのです。
デンマーク政府は世界中がまだ環境問題に熱心ではなかった1980年から
30年に渡り地道に国土緑化に取り組んできた。その結果、新たに
100の国営森林が形成され、少なくとも668、000トンのCO2が清浄化された。
コペンハーゲン大学の研究チームによって発表された内容に、
愛すべきこの国人々は「やればできる!」と、とても嬉しくなったみたい。
そして、更なる緑化運動に拍車がかかったというわけです。
https://naturstyrelsen.dk/nyheder/2019/september/100-nye-statsskove-suger-co2-til-sig/
(上記のサイトのイラスト地図は過去30年で増え国営森林を示したもの。)
実証は強い味方です。まずは自国の成果を世界に示し、地球温暖化対策に
一石を投じたい!というデンマー政府の考えは、
そのまま国民の意思を反映していると言えそうです。
「デンマークは小さい国。しかし出来る事は大きい」
メッテ・フレデリクセン首相の言葉がこの国の人々の気持ちを代弁しています。
折しも国連で環境問題が大きく取り上げられている中で
デンマークの果たせる役割が沢山あるにちがいありません。期待しましょう。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
デンマークには気軽に散策を楽しめる森が沢山あります。
森林の手入れも行き届いていて安心です。
犬の散歩道にはこんな立て札が。(いずれも新緑の頃に撮影)
毎朝ヨーグルトにファビアンの蜂蜜が私の健康法!
柊が早くも赤い実をつけました。