2019年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 496】 by 岡村恭子
VOL.496 コペンハーゲン観光に便利。
メトロ環状線レポート
søndag den.13 oktober 2019
この度の台風で被災された地域の皆様にお見舞い申し上げます。
デンマークも今年は雨が多く、農作物にも影響が出ていると
ニュースが伝えていました。
今日も重い雲が垂れ込めていて、今にもひと雨来そうな気配ですが、
そんな時こそ気持ちを切り替えて、楽しいことをお伝えしましょう。
めずらしく晴れ間の広がった昼下がり、
完成したばかりのメトロ環状線(通称 : M3)の初乗りをしてきました。
今回は試乗ということで、市庁舎前駅からマーブルチャーチ駅まで。
短い距離ですが、コペンハーゲン観光のメインコースです。
一つ目の駅(Gammelstrand st.)で下車すれば国会議事堂やストロイエに、
2つ目の駅(Kongens Nytorv st.)は王立劇場、ニューハウンに、
そしてマーブルチャーチ駅からはアマリエンボー城と海浜公園へ。
歩くと少し距離があるスポットを効率よく回れそうです。
今までだと市庁舎方面から王宮広場まで歩くとちょっとあるし、
バスだと遠回りになってしまう。それがM3を使うと各駅間隔が3分、
今回は3駅なので10分足らず。アッという間です。
多分、開通したばかりのせいか?ホームも車両もガラガラ状態、
それなのに3分おきに正確に到着します。山手線並みです。
開通当初懸念されていたテクニカルトラブルも無く市民からも好評です。
地下35mと、エスカレーターでかなり深く潜って行く感じも悪くない。
各駅ごとカラーリングやマテリアルで特徴づけていますが、
あくまでもシンプルにスッキリとした‘’デニッシュスタイル‘’です。
車内はライトグレーとイエローで明るく、各サインも見やすく工夫されていました。
もちろん、自転車ごと乗り込めます。(地下コンコースに駐輪場完備)
コペンハーゲン観光の時にはぜひお試してください。
さて、マーブルチャーチ駅到着です。
地上に出て後ろを振り返れば、青銅のドーム屋根が美しい教会がすぐ目の前です。
実は、家人のオフィスも現在の海岸通りに引っ越す前は、この界隈だったので、
二人で思い出話をしながら歩いていると当時の気分が蘇ります。
かつてオフィスのあった建物は、モダンな集合住宅になってしまいましたが、
今も変わらぬままのアンティックショップやカフェもあって懐かしい。
散歩の途中、画材屋さんで水彩用の絵筆を3本選び、
食料品屋さんでギリシャのオリーブオイルを見かけて購入、
プチ観光客の気分を満喫しました。
Kgs.Nytorv広場も工事フェンスが外され、街路樹が植えられて
ベンチには憩う人々の姿が…。少しずつ以前の姿が蘇りつつあります。
冬になったらこの広場でまたアイススケートをする子供達の姿が
見られるかもしれません。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
市庁舎前駅の入り口。左奥のガラス張りのボックスはエレベーター。
市庁舎前駅の壁面はブラック、
Kgs.Nytorv駅の壁面はナチュラルなグラニット、
マーブルチャーチ駅構内壁面はもちろん!大理石でした。
メトロ車内の様子。明るいカラーリング、無駄のないデザイン。
見やすいホームの表示。
マーブルチャーチ駅を出ると後ろにデーン!と教会が。。。
Kgs.Nytorv広場からNyhavn方面を望む。長かった工事が終わり、
絵葉書のような風景が蘇りました。