2019年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 503】 by 岡村恭子
VOL.503 ただいまー!コペンハーゲン❤
東京の思い出を紐ときながらの徒然日記
lørdag den.21 november 2019
約3週間の里帰りから戻りました。
里帰りというものの実際には東京ではホテル住まい、
真夜中まで賑やかな街に慣れた頃にUターンです。
静寂に包まれたデンマークの空の下に降り立つと、
クリスマス休暇に少し早かったせいか、
空港の到着ロビーは人影まばらでシンとしています。
東京の雑踏に慣れてしまった私は、現実味が湧かず
フワフワと夢見心地なまま家路に着きました。
翌朝、真夜中みたいに暗いam8:00。
外は雨です。時折強い風の吹き抜ける音がします。
前日までの華やかな東京の風景が瞼の裏に蘇って
嘘のような不思議な気分の抜けない自分に
「目覚めよ!ワ タ シ!!ここが私のホームなのだよ。」と
ゲキを飛ばす。
エンジンかけて、まず手始めにトランクに詰め込んで持ち帰った
食料品などをテーブルに広げる楽しい作業から。
大抵のものがコペンハーゲンでも手に入るようになった今も
やっぱり日本のスーパーマーケットの棚の前に立つと心ウキウキ、
目についたものから買ってしまいます。
重量オーバーで頭を抱えることになると分かっていても買ってしまう。
さらに頂き物なども加わって、荷物をまとめる際はひと騒動です。
そんなわけで、どうにか やりくりして無事に持ち帰ったモノには
一層有り難みが増すというものです。
トランクから出てくるアレやコレやに、そうそうコレコレ!と
いちいち手に取り、汁は垂れていないか、中身が壊れていないか?と
確かめながら自然に話も弾み、東京での日々が思い出となって蘇ります。
旅行嫌いの家人も流石に日本行きには異論挟まず、
連れ立っての里帰りは私にとって日々の暮らしのチェンジアップなのです。
さて、気分を切り替えたところで、
延江さんとクリスマスの雰囲気に包まれた
ストロイエでおしゃべりを楽しむことになりました。
デンマークでは12月1日からクリスマスが始まっています。
毎日のお楽しみ “ クリスマスカレンダー ” や 毎週日曜日のお楽しみ
“ アドベンツカレンダー ” で小さなプレゼントが行き交った挙句に
いよいよクライマックスのクリスマスデーがやってくるのです。
文字通りのプレゼント月間です。
そうして、毎日気ぜわしくしている内に、ほらね、明日(22日)は冬至です。
“ 季節の折れ線グラフ” の最低ポイントを通過、これから少しずつ
右肩上がりになって行きます。
春はまだまだ先だけれど、気持ちは春に向かって行くのです。
クリスマスはまさにその折れ線グラフのピークなのです。
窓辺のヒヤシンスが咲く頃は新しい年になっているでしょう。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
延江さんとのおしゃべりタイム。
何気ない会話、何気ないひと時に
コペンハーゲンに戻ってきたことを実感します。
クリスマス直前の街角スナップ。
クリスマスツリー屋さんで買うとネットで纏めてくれる。
帰宅報告を兼ねて娘たちと食卓を囲む
デザートは3色チョコレートムース