2010年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 64】 by 岡村恭子
VOL.64 林檎と無花果
torsdag den. 23 september2010
このところ、変わりやすいお天気が続いています。
台風のような強い風が吹き抜けた翌朝、庭のリンゴが
沢山落ちていました。そのままではまだちょっと酸っぱいのですが、
ジャムには丁度良い感じです。カゴに拾い集めて早速ジャム作り。
種を取り櫛形に切ったリンゴを小鍋に入れてグラニュー糖を
振り入れ、レモン汁を加えて火にかけます。ぐつぐつして来たら灰汁を
掬い取り、弱火で好みの柔らかさまで煮込みます。 私はあまり煮込まず
果実の舌触りが残っているくらいで火を止めます。
煮上がった所にバニラエッセンスとバターを少々。好みでシナモンを
振りかけて出来上がりです。もっと、簡単に…という時には
バターを敷いたフライパンで薄切りリンゴを焼き、グラニュー糖を
ふりかけただけ、というのもお薦めです。
熱々をこんがり焦がしたトーストに乗せて頂きましょう。
バターとリンゴの香りが朝のテーブルに笑顔を誘うこと受け合います。
いずれも酸味のある昔ながらのリンゴの方が美味しいのですが、
甘くて豪華なリンゴが主流の時代、案外入手が難しいかもしれませんね。
そういう時にはレモン汁を多めに入れると良いようです。
たくさんジャムが出来た時には冷凍のパイ生地を使った*簡単アップルパイを
作っておくと何かと重宝です。
さてさて、ここで突然ですが漢字クイズです。
「林檎」と書いて?…そうです。先ほどジャムにしたばかりのリンゴ。
では、漢字で「リンゴ」と書きなさい、と言われたらいかがですか?
「檎」の字がとっさに浮かんで来ないのではないでしょうか?
私は未だに書けません。どうやら林檎は読めるけれど書けない果物名の
代表のひとつと言えそうです。
それでは、「無花果」と書いて何でしょう?ご存知とは思いますが、一応…
答えはイチジクです。「ムカカ」と書いてどうして「イチジク」と読めるのか?
とっても不可解ですが、一度覚えたら忘れられない字面なので、
こちらは書き取りテストに出ても大丈夫! しかし、いくら花が地味だからと
いって「花無し果実」とは、ちょぴりイチジクが可哀想な気もします。
そのイチジクの木がお隣りの庭にあって、毎年今頃になるとイチジクの実の
お裾分けが届きます。今年も20個ほどの完熟を頂きました。
季節のご挨拶が届いたようで嬉しいものです。
こちらもさっそくジャムにしました。
林檎と無花果、どちらも甲乙付けがたいほんのり甘い秋の味覚です。
*簡単アップルパイの作り方
http://www.copenhagensmile.com/
ブログ コペンハーゲンスマイル「クッキング」
2009年10月24日「アップルパイ大好き」
2009年8月18日 「無花果のタルト」
岡村 恭子
http://www.copenhagensmile.com/
ほらっ!こんなにたくさんのリンゴが…。
さっそくジャムにしました。皮のまま煮ると見た目もきれいです。
お隣の庭の無花果。
こちらもさっそくジャムに。。ほんのりした甘みが広がります。