loerdag den. 28 may 2011

デンマーク国営放送のコンサートホールで坂本龍一&Alva Notoのコンサートが行われました。デンマーク人の観客に混じって日本人もたくさんいて、映画音楽くらいしか知らない私たちは、ちょっとシュールなサウンドを勝手に想像しながら席につきました。

グランドピアノと最新の音楽機器の置かれたシンプルなステージに、盛大な拍手に迎えられた坂本龍一とサウンドアーティストＡｌｖa　Ｎｏｔｏの２人。拍手が止むのをまたずに、バックのＬＥＤディスプレーには眩しい光が点滅しはじめ、次々と押し寄せてくるようなリズムとビジュアルにぐいぐいと引き込まれていきました。ピアノの美しい旋律と相入れなさそうな電子音のパーカッションや強烈な光のパターンのコラボレーション。あの「戦場のメリークリスマス」のパラフレーズもありました。静と動が不思議と溶けあうようでいて、まったく別々に聞こえるような不思議なサウンドに包まれたあっという間の１時間３０分でした。２度のアンコールに応え、盛大な拍手と歓声に包まれてステージは終わりました。(T.I)

コンサート写真　www.gaffa.dk　より
レーベルのホームページ　http://www.raster-noton.net/anrs/より

ニューアルバム「summvs」をテーマとする本ツアーは2011年5月12日、ロンドンのラウンドハウスでライブ世界初演を迎え、5月、6月にミラノ、アッシジ、ローマ、パルマ、ブリュッセル、アイントホーフェン、ライプツィヒ、コペンハーゲン、フランクフルト、ベルリン、バルセロナを廻るヨーロッパツアーへと続く。坂本龍一のピアノとアルヴァ・ノトのエレクトロニクスが、ユニークなビジュアルと最先端の技術装置、ステージデザインと共に彼等の5作目のコラボレーション作品を上演する。
コペンハーゲンを含めたツアーの様子はこちらをどうぞ
http://summvs.blogspot.com/

デンマーク国営放送コンサートホール
外観写真　Jan Lykke
内観写真　Jens Nørgaard Larsen　

フランスの建築家ジャン・ヌーベルによる設計。音響は豊田泰久氏（永田音響設計）が手掛けています。http://www.dr.dk/Koncerthuset/