2011年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 98】 by 岡村恭子
VOL.98 家電製品との上手なお付き合い
torsdag den. 21 juli 2011
とうとう洗濯機が壊れてしまいました。
まだ買って4年しか経っていないので、とうとう、というには少し
早過ぎますが。でも、とうとう…なのです。
家電製品は当たり外れがあるようで、粗雑に扱っているのにビクともせず、
いつまでも活躍してくれるモノと、丁寧に使っていたにもかかわらず
あっさりお払い箱になってしまうモノがあるようです。
例えば、お正月にお餅を焼きたくて、近所の雑貨屋さんで購入した
オーブントースターはかれこれ10年経ちますが今だに健在ですし、
テレビに至ってはブラウン管の年代物が鮮明な画面で現役バリバリです。
今時ブラウン管?と呆れられるかも知れませんが、一応デジタル対応を果たし、
普段あまりテレビを見ない我が家にはこれで充分なのです。
何よりもB&O社製の秀逸なデザインが気に入っているので、
これからも大切に使って行こうと思っています。
反対に我が家の洗濯機は何れも短命です。
買い替える度に、よほど運が悪いんだと諦めていました。
でも、今年に入ってまたまた調子が悪くなった時には、
さすがにメンテナンス会社に調べてもらう気になったのです。
その結果、「排水ホースの位置設定が間違っていた。」と判明。
説明は長くなるので省きますが、ホースを高い位置に設定し直したら、
あら、不思議、洗濯機が動き出したのです。ということは?…
そうです。この家に暮らして20数年、ずっと間違っていたわけですが、
ここで力を込めて言いたいのは間違っていたのは私ではなく、
洗濯機を取り付けた歴代?の家電屋さんのお兄さん達なわけです。
うう〜ん…何だか、こう…割り切れない気持ちを引きずりながらも、
ひと先ず買い替えずに済んだ、とホッと安堵も束の間でした。
時既に遅し… だったのでしょう。先日、とうとうウンともスンとも言わなくなり、
結局はお払い箱の運命となりました。文句を言っても始まらない…。
さっそく家電ショップに行き、今までの経緯を店員さんに訴えたら、
逆に5年間の保証購入1,000クローナ(約16,000円)を薦められしまいました。
家電屋さんの思うツボに嵌ってしまったような気がしないでもありませんが、
今度こそ正しい排水ホースの設置で長持ちしてもらおうと思っています。
洗濯機に振り回されているうちにも庭は静かに息づき、日々色合いを変えて
います。レッドカラントの実が赤く色づいてきました。ベリーが実ると
北欧の夏は一層深まり、やがて秋の足音が聞こえてくるのです。
それまでのしばらくの間、北欧の夏休みは続きます。
岡村 恭子
http://www.copenhagensmile.com/
西日が芝生に美しい陰影を描いてくれます。
耳飾りにしたらステキそうな真っ赤に実ったレッドカラント。
風にそよぐ夏の草花が可憐です。