2009年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol.4】 by 岡村恭子
VOL.4 私のハーブ考
雑誌にハーブの育て方が紹介されていました。
土はどうする、水はけはこうする、はたまた日当たりは?
植える間隔まで懇切丁寧に書いてあるのを読みながら、
「あら、そんなに大変かしら?」と、首を傾げました。
…私は放りっぱなしです。
芝生や花壇の植え込みの間からも出てくるオレガノを引き抜き、
引き抜きして、それでも逞しく増え続けている姿に、ハーブは
食べられる雑草だとつくづく感心しています。
最近よく耳にする“タンポポのサラダ”などが良い例かも知れません。
子供の頃から “綿帽子を飛ばして遊ぶ”雑草だと信じて疑わなかった
タンポポが食べられるなど思いもよらない事でしたが、
確かに伸びやかに育ったハッパは柔らかくて美味しそうです。
でも、やっぱり私には雑草としか見えない。
ルッコラの親戚みたいな味かしら?と想像するだけにとどめています。
毎年夏になるとシダのような葉に白い花を付ける雑草が一群。
ぐんぐん成長して、1メートル程になります。太い茎を折ると
ラクリスの香りがする…。植物図鑑を調べたら、スィートシスリーという
名のハーブと判明しました。茎を砂糖漬けにすると書いてあるけれど、
うう~ん、多分フキみたいな感じでしょうか?これも
想像だけして、口には入れず雑草扱いをしています。
小さな鉢植えのローズマリーを庭に植えたら、数年で大木となって
しまいました。針のようだったはずの葉が野太くなってしまい、
お料理に使う気になりません。も早これまで、と、根こそぎ始末しました。
また、小さな鉢植えから始めます。
チャイブはネギ坊主の花が楽しみなので、もっぱら観賞用だし、
シトロンメリッサはたまにサラダの色合いに使うくらい。
このように、あらためて庭のハーブをクローズアップしてみると、
お料理に活用しているものは案外少なくて、月桂樹の葉、タイム、パセリ。
以上が私の自家製ハーブベスト3というところでしょうか。
いずれも放りっぱなしでも元気に育ってくれています。
岡村 恭子
http://www.copenhagensmile.com
タイムの新芽がきれいです。
チャイブ(エゾネギ)、紫の花が今にも弾けそう。
月桂樹の葉はお料理に欠かせません。