2013年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 185】 by 岡村恭子
VOL.185 軽い機敏な子猫何匹いるか?
torsdag den. 18 april 2013
4月16日は女王様の73才のバースデーでした。
デンマークの人は『女王様の誕生日はいつも快晴!』と胸を張ります。
なる程、朝のうち靄でお隣の屋根も見えないくらいミルク色に霞んでいたのに、
陽が高くなるにつれて、明るく晴れ渡って気温も急上昇。
今年は女王様の誕生日を期に本格的な春を迎えた様子です。
北欧の四季の移り変わりはいつも極端で、日曜日に今年初のBBQの時には
ダウンジャケット姿だった家人が、翌日にはT-シャツ姿ですから、
毎年の事ながら少々面食らってしまいます。
ここ数日の好天気で、庭の草花が至る所から顔を出し始めました。
チューリップの葉は午前と午後では目に見えて長く成長しています。
私も冬の間室内で越冬させていた鉢植えをベランダに出したり、
紫陽花やラベンダーの剪定をしたり、庭を出たり入ったりの大忙し。
そして、ひと汗かいた後は お茶を運んで ベンチでしばしの休息です。
そういう時にいつも「次回のこのページに何を書こう?」と思案します。
糸井重里さんは自ら主宰する新聞に毎日欠かさず15年間、コラムを掲載して
今も続いています。その事だけでも尊敬に値します。私も見習おう!と改めて
思いつつカメラ片手に庭を散策です。レンギョウも山吹もまだ色づいていません。
ましてや桜が咲くのにはまだ時間がかかりそう…あれこれと観察の最中に
『軽い機敏な子猫何匹いるか?』…ふと口からついて出て来た覚えたての
愉快な文章。実はこれ、上から読んでも下から読んでも同じ文章なのです。
こういうのを回文というのだそうです。有名なのに『竹薮焼けた』が有ります。
もうひとつお教えしましょう。 『酢豚作りもりもり食ったブス』=すぶたつくりもりもりくったぶす。
面白いでしょう? ここに書いた「猫」と「酢豚」の回文は 『ほぼ日刊イトイ新聞』(糸井重里主宰)
に連載された、名コピーライター 故.土屋耕一さんのオリジナル作品です。
よくこんな文章を作れるものだと感心します。試しに作ってみようと思っても、
頭の中がこんがらがってしまい、もちろん!ひとつも出来ませんでした。
ほぼ日刊イトイ新聞
http://www.1101.com
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
女王様の誕生日、バスも赤い国旗を付けてお祝いです。
今年初のBBQ。カナ猫もご馳走が焼けるのを待っています。
庭の様子です。プラムの木の下は花盛り。花壇のチューリップも元気に育っています。