2015年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 288】 by 岡村恭子
VOL.288 風薫る5月の庭を楽しむ。
torsdag den. 7 mai 2015
5月になりました。
これから夏至まで日照時間にパラレルして北欧は上昇気分です。
とにかく明るい!夕食のテーブルを囲む時も照明など不要です。
西陽の差し込むダイニングは窓に向かって座ると眩しいので
思わずカーテンを引きながら「贅沢ねえ…」と笑います。
夕食後、庭に出ると何処からともなく人の声とお肉の焼ける良い匂い、
早くもBBQをしている様子です。家人がそろそろウチも始めようか…と、
地下から道具を出す算段を始めました。
PM8:00。明るい光の中で桜が吹雪になって舞い、新緑の衣をまとった
庭木の間からキラリキラリと差し込む陽射しが芝生に”木漏れ日シルエット”
を描きます。美しい映像を見ているようです。やがて白樺の向こうに
陽が沈む頃まで庭で寛ぐ。ただそれだけで心が落ち着きます。
“ Healing “ というのはこういうことね、とひとり納得したりして…
庭先でインスタントな森林浴を楽しんでいます。
春先のまだ寒い頃から長靴を履いて庭仕事をしてきた甲斐がありました。
家人がメンテナンスしてきた芝生は町内で一番きれい!と自画自賛です。
最近は日焼けしないようにツバ広の帽子を目深にかぶって雑草取りの毎日です。
なるべく雨上がりの土の柔らかい時を狙ってするのがコツと心得ます。
こぼれ種から発芽した草花を採取するのも今頃ならではの楽しみです。
バイオレット、ルピナス、シュウメイ菊、それから通称 “ なんちゃってかすみ草 “
(正式名はセラチウム。ガーデニング上手のお友達が教えてくれました。)
大きなものではライラックにヤマブキに垣根用のリグスターetc.…、
育ちそうな株をそっと掘り起こして植木鉢に移したり、めぼしい場所に
植え替えたり…シャベル片手に庭を往ったり来たりしていて日が暮れる。
例えばこれから見頃を迎えるライラックは元々有った大きな木のこぼれ種が
発芽したのを増やして今では10本ほどになりました。
毎年沢山花を咲かせて庭を甘い香りに包んでくれます。
実はこのライラック、成長が早く根元付近にこぼれ種から発芽した新芽がたくさん!
間違った場所から出て来たのは抜いてしまわないといけなののだけれど可哀想で
捨てるに捨てられずに困ってしまう…、そういう「こぼれ種から発芽した草花の交換会」があると小耳に挟んだので今度行ってみようと思っています。
その他にも手持ちの植物を持ち寄って街角緑化をしようという試みも始まりました。
どちらも市街地で手軽に出来る緑化運動だと思います。
世界中でやったら緑が増える!と思いますが、…そんな簡単じゃないのかな?
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
リンゴの花の蕾が膨らんできました。楽しみです。
雑草の間から顔を出していた野生のスミレを鉢に植えてあげました。
今日の庭から。
チューリップに代わり次々と咲き始めた5月の花が庭を彩ります。