2015年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 289】 by 岡村恭子
VOL.289 帰って来たカナ猫&北欧の苺事情
torsdag den. 14 mai 2015
何とまあ、一年3ヶ月振りにのら猫カナちゃんが帰って来ました。
http://copensmile.exblog.jp/24440348/
てっきり天国に逝ってしまったと諦めていた人間の気持ちも知らず、
何の前触れも無く、まったく唐突にカナちゃんの再登場です。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1094.html
以来、お腹が空くとやって来てご飯と好物のミルクを飲み、庭先で寛いで、
そしてまた何処かに帰って行く…。一年以上もの間音信不通だったことが
嘘のような日々が戻りました。「何処か暖かい場所に旅行に行っていたの
かしら?…ひょっとして案外ご近所にいたのかも知れないね。」
などと冗談まじりに話していますが、それにしても本当に不思議です。
猫に詳しい人に聞いてみたい。否、当人(=カナ猫)に聞いてみたいところです。
とにかく、そんな訳で買い物かごにキャットフードが加わる日が戻って来ました。
カナ猫に朝ご飯を上げてから、自分にも朝のヨーグルトに苺を乗せながら
「まだかなあ〜」と、これはカナ猫のことではなく、季節の果物が出回るのを
首を長くして待ちわびていた、ひと昔前の事を思い出しました。
私がデンマークに来た当時、苺は特別なフルーツでした。
毎年初夏のほんの束の間だけ大きさもカタチも不揃いな苺が店頭に並ぶ、
短い夏の到来と共にほんの束の間登場する小さくて赤い果物を
人々は格別の気持ちで楽しみにしたものです。テレビで初出荷がニュースに
なると思わず笑顔になる、正に “ 旬のモノ “ という言葉がピッタリでした。
それが今では一年中買えるようになったのです。時期によって産地が
異なるのが面白い。冬の間出回るのは主にオランダやベルギー産です。
蝋細工の様に均一できれいだけれど味は酸っぱいだけの代物、
それでもお菓子作りの時などは重宝するし暗い時期には苺の赤い色が気分を
明るくしてもくれます。春から今頃にかけてはスペイン産が主流です。
さすが太陽燦々のお国だけあって味もちゃんと!苺らしいし、地中海の明かるい
太陽を浴びて育ったと思うと余計に美味しく感じられます。
こうして国内産が出荷されるまでヨーロッパ各地の苺が楽しめる様になったの
ですから、本当に便利な世の中になりました。
苺に限らず生鮮食料品は国境を越えて自由に往ったり来たり…。
何かと難しい問題山積のEUでは有りますが、スーパーマーケットの食料品売り場に
行く度に便利を実感できるのもEUの成せる技、主婦としては大いに助かっています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
朝食のヨーグルトには季節の果物は欠かせません。
リンゴの花です。咲き始めに雨になったので心配ですが。どうか秋にはリンゴが実ります様に…。
皆さまご心配かけました。のら猫カナちゃんが元気に戻って来ました。
今朝の庭から…。 すっかり初夏の装いになりました。