2015年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 290】 by 岡村恭子
VOL.290 何事もお天気次第の今日この頃
torsdag den. 21 mai 2015
晴れてさえいれば “ みんなご機嫌 “ な北欧の5月ですが、
ここ数日は変わり易い天気が続いて ” 少々ご機嫌斜め “ な毎日です。
雲の流れが早くて晴れたと思ったら雨が降る。イギリス海峡の方から
冷たい雨雲が帯状になって流れ込んでいるらしい。
そんなですから街行く人の服装もまちまち、真冬のコート姿の人の横を
T-シャツ一枚で闊歩する若者が通り過ぎます。
日本から訪れた人が寒くて驚くのも今頃の事、これからヨーロッパに
お出かけの際はトランクの中にセーターを一枚加える事をお勧めします。
ところでスウェーデン : ダーラナ地方の旅にお出かけの延江さ〜ん、
そちらのお天気はいかがですかー?
…と、ここ迄書いて一端「お休みなさい。。。」
寝て起きたら、わー、今朝は久しぶりの青空が広がっていますよ。
気分爽快。さっそく庭をひと回り。 見上げれば青空が広がり、
朝露に濡れた芝生がキラキラしています。雨で水分たっぷりの庭の緑が
一層鮮やかです。なんと清々しいこと。
今日は久しぶりに「みんなご機嫌」な一日になりそうです。
日増しに明るくなる5月のコペンハーゲンでは屋外のイベントが目白押しです。
今週末はコペンハーゲンマラソン、そして恒例のサンバカーニバルと、
街中が盛り上がる予定です。天気予報に一喜一憂していたイベントスタッフも、
今朝の青空にホッと胸をなでおろしている事でしょう。
先日、街を歩いていたら広場が子供連れで賑わっているので近づいてみると、
にわか作りの厩で可愛らしいポニーの親子が干し草を食んでいます。
人垣の中には大きな牛が一頭、オジさんが何か説明しながら
その牛の脇腹にボディーペインティング中のようです。牛にお化粧?
そういえば途中でタトゥーの大会にも遭遇したし、本日のコペンハーゲンは
“ お絵描きデー “ なのかも知れないね、と話しながら近づいてみると、
お絵描きでも『牛』の勉強会でもなく『牛肉』の説明会でした。
オジさんは牛のボディーに白線を引きながら、この辺がサーロイン、
塩胡椒して両面を軽く焼けば最高だよ!とか、お尻の辺りを白く囲いながら
ここは固いから煮込み用…と、そんな説明をしているのでした。
「ほら、あそこがおいしいお肉になるんだよ。」なーんて、大人が子供に
話して聞かせている。その脇のテーブルには大きな肉のかたまりがゴロリ。
精肉用の牛と愛玩用のポニー、両方とも人間に身近な動物たちという事なの
でしょうか? かわいそう、とか 残酷 とか、子供達がこれを機に
ベジタリアンになってしまうというような心配は一切無さそうで、
さすが酪農大国デンマークと関心した週末の一コマでした。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
ポニーの親子。厩の前にはちゃんとワラを敷いた運動場がありました。
まさか自分が精肉の材料になるなど知らずにのんびりとしている牛君。
今朝の庭から。ライラックをはじめ、初夏を彩る色とりどりの花。