2016年1月~3月
【きょうのクロスステッチ Vol. 322】 by 岡村恭子
VOL.322 サラダ油のキャップと格闘して思った事。
torsdag den. 14 januar 2016
朝早くからご近所さんが雪かきをする音で目が覚めました。
さあ、我が家も早起きして朝の運動がてら雪かきです。
空気は冷たいけれど清々しくて気持ちよいこと!
それに、少しずつ朝が明るく感じられるようになって来ました。
北欧の暮らしは日照時間にパラレルします。
明るくなって来たと思うとそれだけで気分も軽くなるというものです。
春は確実に近づいて来ているのです。
さて、某日。
新しいサラダ油のキャップを開けようとした時です。
指先に力を入れて、エイッ!その途端にポキン。。。ああ、また千切れちゃった。
つまみを引っ張った拍子に取っ手部分が切れてしまいキャップが外れない!…と、
まあ、このような事がデンマークの日常では頻繁に起こります。
日頃『日本ではね…』という『ではね』言葉は使わないようにしている私ですが、
思わずキャップに向かって言い聞かせるように呟いてしまう。
『あのね、日本ではね、このようなコトあり得ません!』
どんな食料品の容器も使用時の便利さを追求し尽くした日本製品の
デザインと性能に感心します。それが当たり前と思うべからず、とデンマークに
戻った途端に知らされるわけです。
そうかと思えば、某日。
日本から到来物のお菓子です。美しい化粧箱の中に整然と並んだ和菓子は
一つ一つ色も模様も異なる包みで夫々に紐がかかり、小指で持たなくては
ならないような小さなスプーンが付いています。気が利いているようだけれど
如何にも小さ過ぎて使い物にならないし、食べ終わればお菓子を包んでいた紙も
紐も不要となり廃棄処分。無駄だなあと思ってしまいます。
その点、デンマークはおしなべて素っ気ない程の簡易包装です。
見た目よりも中身という感じで、チョコレート等も小さな箱の中に無造作に
ギューギュー詰め。プレゼントをもらった時も包みを勢い良くビリビリと破いてポイ!
と捨てるのが常識、(中身が楽しみという表現のようです。)
確かにその方がいっそ気持ち良いように思う時が有ります。
日本とデンマーク、二つの大好きな国を往ったり来たりしていると気づかされる
ちょっとした違いや新たな発見、それぞれに優れた点や嬉しくなってしまう
ポイントがたくさん有るけれど、逆にどちらにも見え隠れする便利なようで不便な
所や無駄使いなどを * Leraning from Japan & Denamrk .の精神で影響し合えたら、
日常の暮らしが更に便利で楽しくなるだろうになあ…と、
主婦は今日もデンマークのケチャップ容器と格闘しつつ思うのです。
*『きょうのクロスステッチVOL.313』をお読み下さい。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1280.html
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
外は寒いけれど陽射しが日増しに明るくなって来ました。
今朝の庭から。秋にバスケットに入れてそのままのリンゴにも白い綿帽子*
デンマークのチョコレートは小さな箱にギューギュー詰め。この方がゴージャスで美味しそう!!
デンマーク製のケチャップやソースのキャップを開ける時は要注意!です。