2016年1月~3月
【きょうのクロスステッチ Vol. 325】 by 岡村恭子
VOL.325 コペンハーゲンのショップガイド その1
インテリア雑貨のお店 : Notre Dame
torsdag den. 4 februar 2016
2016年の幕が開けて早くもひと月経ちました。
晴れた日は室内の奥の方まで陽光が差し込んで温室のように暖かです。
庭の日だまりにFremmeのモチーフそっくりのエランティスが咲き始めたのを
発見してニッコリしたり、のら猫カナちゃんも無事に再来訪でひと安心したり…。
そんな日常の小さな変化に春の兆しを感じて嬉しくなります。
“ 50%OFF “で賑わっていた冬のセールも終わり、本格的な観光シーズンを前に
コペンハーゲンは束の間のシーズンオフです。
飾り気の無い素顔の表情で街全体がホッとひと息入れているようです。
お店ものんびりしていてこの時期はショッピングもはかどります。
地元の主婦としましてはブランドものを探す訳でもなく、大抵はマーケット :
Torvhallerne に行くついでの寄り道で、
肝心のマーケットにたどり着く前に両手いっぱいになってしまってUターン
してしまう事もしばしばです。
“ Noter Dame “ もそんな寄り道コースの一つです。 何か無いかな?…、漠然とそんな気持ちで
行くと何かしら見つかる。 そして、小さなお気に入りを手に入れて満足するという、
まるでむずかる子供の玩具屋さんのようですが、私がこのお店を好きなのには、
ちょっと訳が有ります。実はこのお店のある通りはデンマークに暮らし始めた頃
通っていたデンマーク語の学校の近所で、私同様デンマークに不慣れな
クラスメート達と一緒にショッピングを楽しんだという思い出が有るのです。
その頃から場所も同じなら、ファサードも少し重たいドアを押し開けて入る
小さな入り口も当時のままです。それなのに行く度に何かしら新しいものが見つかる。
言い換えれば時代に敏感に対応しているとも言えるわけで、雑貨とは言え
お店のセレクトセンスとポリシーを感じます。
「丁度これが欲しかった!」的なツボにスポッとハマるアイテムが見つかった
時は「 やったー!」という気持ちになります。
キッチン用品やクッション、照明器具などのインテリアグッズをはじめ、
ロングセラーの色とりどりキャンディー、レトロなガラスケースにはピアスや
リングなどのアクセサリー。ガーデニング用品が充実しているというのも私には嬉しい。
そして、今回見つけたのが写真のテラコッタの植木鉢です。
大きめと小さめのをグレーの濃淡で一個ずつ。ずしんと持ち重みのする袋を抱えてTorvehallerneへ。
アジアンフードショップでこれまた水分たっぷりの
お豆腐を買い込み、コートヤードの八百屋さんで冬野菜を品定めしていたら、
新鮮なハーブの鉢植えが目に止まりました。
迷わずタイムとローズマリーを購入。ああ、ますます重たくなった…!
でも気分は上々、帰宅早々植木鉢にローズマリーとタイムを入れてみました。
ピッタリお似合いです。
週末は土を買おう! 一足早い春のガーデニング準備のスタートです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
Notre Dameのファサードと店内の様子。小鳥の巣掛けは春の定番アイテム、いつもレジは行列です。
植木鉢は人気アイテムらしくて直に売り切れてしまいます。見かけたときが買い時なのです。
今回はラッキーでした。
これは以前購入したネコのクッキー型。
カナ猫にそっくりに焼き上がり我が家のおやつに度々登場します。