2016年1月~3月
【きょうのクロスステッチ Vol. 329】 by 岡村恭子
VOL.329 3月です。春到来!です。
torsdag den. 3 marts 2016
3月です。
日本はそろそろサクラ便りの聞かれる頃でしょうか?
コペンハーゲンにも明るい季節が巡って来ました。
早朝から小鳥たちがさえずり,東向きのキッチンには眩しい程の
朝日が差し込んできます。こうなるともうじっとしていられない。
午前中の片付けをそそくさと済ませ、ほうきを片手に庭先に出ました。
どうやら隣家のご主人も庭を眺めながら手入れ準備の様子です。
愛犬エバちゃんがシッポを振って走り回っているのも見えます。
まだ新葉の出ていない垣根は見通しが良くお互いの様子がチラチラ…、
夏には鬱蒼としてしまうからレースみたいに透けた垣根越しに
こんにちは ご精が出ますね…。そんなご挨拶が出来るのも
今頃ならではなのです。
北欧の一年は“明るい季節 “ と “ 暗い季節 “ にクッキリ2分されます。
回転ステージがクルン!と夜から真昼の場面に変化するように、
本当に極端です。季節の明暗が精神的にどれくらい影響するかは
これはもう、私だけではなく北欧の人なら誰もが大きく頷くはずです。
秋から冬に向かう頃はまるで長いトンネルに潜ってしまった様で、
気分も沈みがち、暗さに負けそうになると日焼けサロンに通って
疑似日光浴したり、“ 限りなく太陽光線に近い “ という不思議な
四角い鏡のような光線を顔面に照射する人もいます。
対象的に春から夏にかけてはモノクロフィルムがカラーになったように、
刻一刻と木々が緑色になり、色とりどりの花が咲き始め、周囲がパッと
明るくなって、人も動物たちもゴキゲンな笑顔になる…。
四季の移り変わりをグラデーションで細やかに楽しめる日本とでは、
人々の心の持ちようも違って当然かもしれません。
北欧に春を呼ぶイースターホリデーまであともう少し、
Bakken(=鹿公園)やチボリ公園もオープンします。
私の大好きな蚤の市=フリーマーケットのシーズンも開幕です。
おまけに冬の間お休みだった “ 庭のゴミ専用収集車 “ も来週から回って
来てくれます。という訳で、まずは庭の掃除からスタートです。
お隣のご主人に負けずと? 家人も道具を揃えて張り切っていますよ。
北欧は冬眠していた森の動物が目覚めたようにこれから活動期に入ります。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
遠くで見ると玩具の兵隊さんのようですが、近くで見るとオジさんですね ^_^
日増しに花壇も賑やかになって来ています。
芝生のお掃除をしてひと汗かきました。
鉢植えの椿、只今何処に植えようか?と考え中。紫陽花の花頭(画面後ろの茶色)も切らなければ…。