2016年1月~3月
【きょうのクロスステッチ Vol. 331】 by 岡村恭子
VOL.331 “ Påske” og “ Hjem Sko ”
ポーススケ & イエムスコー
torsdag den. 17 marts 2016
かれこれ長い付き合いのデンマーク語、けれど未だに四苦八苦です!
暮らし始めた当初はやる気満々で学校にも通い言葉の壁を克服しようと
試みましたが志半ばでギブアップ。その後は聞いて覚える!をモットーに
何とかやって来ました。発音超難しい!スペルややこしい!…
けれど、その一方で一度で聞いたら覚えてしまう言葉が有ります。
今回はそんな面白デンマーク語を拾い集めてみました。
例えば、北欧に春を呼ぶ Easter Holiday ですが、これは言うまでもなく
英語圏の呼称です。デンマークでは誰もイースターホリデーなどと
長々しいことは言いません。ただ一言 ” Påske “ = ポースケ!
… うふふ、ポースケだなんて、まるで何処かのいたずらっ子を呼び捨てに
しているみたいでしょう?!いっそのこと親しみを込めて “ ポースケ君 “ と
呼びたくなる。イースターホリデーを控えた丁度今頃の時期は皆が口々に
「Gode Påske ! 「ゴー ポースケ!」と言い合いますが、言いながらも
頭の中は日本語で「行け ポースケ!」となってしまっている自分がいます。
それから、また例えば…
我が家では帰宅すると屋内用の靴に履き替えます。
我が家に限らずデンマークの人も大抵は室内では靴を脱いで暮らしています。
布で出来た室内シューズは “ Hjem Sko “ =イエム スコー
Hjem は家、Skoは靴 二つ合わせて室内履きという訳ですが、
これも『家•息子』のようで可笑しくてすぐに覚えてしまったデンマーク語です。
以前にも書いた祖父母の呼び方もユニークで直ぐに覚えられるし
知っていると、例えば公園で遊んでいるおばあちゃんと孫の会話から
ママのママかパパのママか?忽ちに判別出来るという便利な呼び方です。
母( Mor ) の祖母= Mormor 祖父=Morfar
父( Far )の祖母=Farmor 祖父=Farfar
発音もモアモア、モアファー、ファーモア、ファーファー、
ふうんわりしていて愛らしい。私の大好きなデンマーク語です。
最後に、もう一つ特筆すべきなのが数字です。
1から20までは普通ですが21からは1の20という風に一桁から言います。
電話番号を読み上げる時など未だにこんがらがります。
( 例 : 32 56 98 34 は 2の30, 6の50, 8の90 4の30 と言う)
更に50は60の半分,70は80の半分という特別の言い方が有り、
実にもってややこしいのです。引き算もままならぬ小学生が数字の
読み取りはみんなすらすら言えるのには心底感心してしまいます。
独自の進化を遂げてきたオリジナリティーに敬意を表して、
これからも不自由を承知でデンマーク語と仲良くつき合って行きたいと
思います。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
Royal Copenhagenのウィンドウより。
ずらりと並んだPåske Æggeが春のメロディーを奏でているようです。
卵型のチョコレート。中にマジパンやヌガーが詰まっています。
ビールもPåskeバージョンです。ぷくぷくのヒヨコがカワイイ!