2016年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 346】 by 岡村恭子
VOL.346 水辺の都市 コペンハーゲン
小さな橋の大きな役割り
torsdag den. 14 juli 2016
もうかれこれひと月、毎日必ず一回は雨が降るというお天気が続いて
います。おかげで芝生はスクスク、その間から茸もニョキニョキ。
いつもなら日光浴の人で賑わう公園や海岸の盛り上がりも
今ひとつです。特に夏休みの子供達にはちょっと可哀想ですが、
庭の草花には文字通りの恵みの雨。面倒を見る側にしたら水まきの手間が
省けて大助かりです。少しでも水分が不足すると萎れてしまう紫陽花も
空から降り注ぐシャワーを浴びて気持ち良さそうに次々と花を咲かせています。
こぼれ種から芽を出した草花を適所に植え替える時も、
水分をたっぷり含んだ土は柔らかくて力入らずの苦労無し。
そっと掘り起こして日当りの良い場所に寝かせてあげるだけ。
その後の水やりは雨にお任せ!の簡単ガーデニング実施中です。
さて先週末、
お天気の合間を縫って完成したばかりの橋を見に行って来ました。
→ついに橋がオープン!【skandaleramte bro】
延江さんのブログで開通を知ったという情報不足の私ですが、
新聞にも秋に開通の見通しと書いてあったくらいですから、
ほとんどの市民には寝耳に水、まったく最初から最後までお騒がせな
プロジェクトでした。
それでも何とか完成したのですから関係者ならずともホッと一安心。
当日は夏休みの週末という事もあって沢山の人で賑わい、橋のたもとでは
クレープ屋さんも店開きしてまるでお祭りのようでした。
この橋が完成したことで、今まで遠回りして行かなければならな無かった
中州の街 : Christianshavn が旧市街地に直結、
→VOL.341 ~自由な風が吹き渡る街~夏のChristianhavn散策
王立アカデミーや新オペラハウス、若者達に人気のペーパーアイランド、
そして観光名所にもなっている自由区 : Christiania などがとても近く
なりました。歩行者と自転車専用の小さな架け橋が人々の流れを変えて
新たな観光スポットが生まれそうな予感がします。
橋の上からグルリと四方を眺めるとコペンハーゲンは水の都だと改めて
実感します。運河沿いを人々が行き交い、水辺に延びるウッドデッキで憩い、
バイクロードを自転車が走り抜けて行く。
車の姿が見当たらない都市の風景というのも新鮮です。
これで公共交通機関=地下鉄がもっと充実したら文句無いのですが、
市庁舎前広場も王立劇場も未だにフェンスに囲まれて要塞のようです。
完成はいつなのか?
もしかしたら今回のようにある日突然 “ メトロ開通!” と言って
市民をビックリさせる気なのでしょうか?
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
街角スナップ。ママと一緒にアイスクリームで一休み。雨降りになりませんように…。
旧市街地とクリスチャンスハウンを直結。便利になりました。
青空の向こうにムクムクと沸き上がる黒い雲、案の定夕方はスコールでした。
今日の庭から。 植木鉢の豆がふたつだけ実りました。
花壇のチョコレートフラワー&ラベンダーが夏の庭を彩ります。