2016年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 361】 by 岡村恭子
VOL.361 我が家の物置きプロジェクト
torsdag den. 27 oktober 2016
紅色、鳶色、芥子色…重なり合う紅葉のグラデーション、
葉を落とし始めた梢が心もとない様子で風に揺れる、冬ごもりに入る前の
ほんの束の間…。秋の風景は春から夏にかけてのエネルギッシュで
明るいそれとはひと味違う、しっとりとした趣があります。
我が家の老桜も、レンガを伝う蔦も、白樺の木も、黄色く色づきました。
そんな 静かに読書でもするのが相応しいような秋の日に、
“ 物置を作るプロジェクト “ (詳しくはvol.354をお読み下さい。)
が始まってしまいました。
寒くなって来たし、ほら、雨も降って来た。来年の春でも良いのでは?
と言う我々(私と家人)に、簡単だよ、と笑顔で、とにかく材料を運ぶ事に
なったから裏木戸を開けて置くように、と念を押して帰ってしまいました。
当日は力自慢のエリックのお兄さん : モーエンスも加わって、
やあ、久しぶり、と言うが早いか挨拶もそこそこに土を掘り返し始めます。
いやはや、どうも、ヤル気満々のようです。
こうして、『我が家の物置プロジェクト』がスタートしました。
たかが物置、されど物置です。ホームセンターのカタログには目もくれず、
材料全てを建材屋さんで購入してくる所がエリックらしい。
その為に大型車免許を持っている娘婿まで助っ人で登場してくれました。
私達の出る幕が無い!正真正銘のデニッシュD.I.Y.です。
とにかく土台が肝心!土台さえしっかり作っておけば後は簡単!…だそうで、
土を掘る、削る、平らにならす、砂土を敷き詰める。
柱の穴を掘削掘削用のスクリューシャベルで柱用の穴を掘る。
穴に柱を立てる、立てたら固める。砂土を真っ平らにして敷石を並べて行く。
と、まあ、書けば簡単そうですが、いずれもかなりの力仕事です。
エリック兄弟はこの夏休み、サマーハウスに大きな物置を作ったばかりだから、
呼吸もピッタリ合っていて作業に無駄が無く素早い。私達はと言うと、
家人は柱が倒れない様に押さえる係。私はランチ係でした。
朝8時に開始してランチタイムを挟んで午後4時には彼等が予定していた
基礎工事が終了。やったー!すごい!と拍手してビールで乾杯。
… さて、さて、この後はどうなるのでしょうか?
実はこのページが更新される頃、私達は少し遅れの休暇で東京の空の下
大いに羽を伸ばしている予定です。
だから、もしかしたら、この先は来春になるかもしれない。
ひと冬あのままの状態ねえ。。。それも良いかも知れません。
時間の有る時に無理せず楽しんでやるのがデニッシュスタイルなのです。
取りあえずは日本での休暇を満喫したいと思います。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
近所で見かけた街路樹 、赤い実が可愛らしい。
我が家の大きな白樺の木。夕日を受けて金色に輝きます。
運河沿いの木々も紅葉して絵はがきのような美しさです。
物置プロジェクト。ここまでで出来ました。
柱だけの所にドアを取り付けてみたりして…。完成が楽しみです。