2016年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 364】 by 岡村恭子
VOL.364 週末のハプニング
torsdag den. 17 november 2016
家の中が何だか寒い。ラジエーターをさわるとほのかに温かいけれど、
グワーンと熱くない。どうも勢いに欠ける。おかしいな?
地域暖房のセントラルヒーティングというのはエネルギーステーション
から送られて来る給湯で賄われています。水道管と同様に地下に給湯管が
張り巡らされ各家庭に給湯されているのです。
メーターを見ると只今75℃で給湯中、充分熱い…はずなのに、
ラジエーターを全開にしてもパワーが無くて限りなく頼りない。
週末で “ お助けマン : ピーター “ にも連絡できません。( ピーターは懇意に
している水道や暖房の専門工事人。何か有れば直ぐ来てくれる。
デンマークで暮らすコツの一つにこうした場合に信頼出来、気軽に頼める
職人さんを知っていることが結構重要だったりします。)
それでも、もしかしてと、藁をもすがる思いで状況説明のメールを入れて、
留守電にも早く来てくれないと風邪を引く!とメッセージを入れましたが、
やっぱりなしのつぶてなのでした。
外は霜で真っ白です。暖炉を焚いて、厚着して、ホカロンをポケットに入れて…、
こういのもデンマークらしくて好き!昔の人はホカロンも無かったんだから…、
などと負け惜しみを言っている内にいよいよ寒くなって来ました。
ああ、コタツが恋しい、せめて電気ストーブがあったなら。。。
家の中を歩いているのにホッペを冷気がかすめます。
それに、例えば浴室やトイレまでは煖炉の暖かさは届かない。
その内にどんどん冷え込んで来ました。なるべくお布団に包まって寒さを凌ぎ、
凍てつく寒さの週末が開けました。
火曜日の朝ピーターがきてくれることになって、やれ嬉しや。
さっそくセントラルヒーティングの管を点検、給湯管の2カ所を開けて
中から水を出し、フィルターを洗う様子が優秀な外科医の様に見えて来ます。
グォーン!と大きな水の流れる音がして詰まっていた部分が解消。
家中に熱いお湯が巡らされてたちまち家中がポカポカに。
やれやれ、これでひと安心です。
とまあ、これは休暇から戻ったばかりの、とんだハプニングでしたが、
悪い事ばかりでは有りません。
もう一つ、嬉しい&ビックリなことは、なんとまあ、物置が完成していました!
出かける前には柱だけだった物置プロジェクト。
→ VOL.361 我が家の物置きプロジェクト
私達の留守中にエリックが作ってしまった!すごいです。
びっくり仰天している私達にちょっと早いクリスマスプレゼント、だなんて
泣かせるではありませんか。
そういえば、クリスマスまであと一月ちょっとですね。
部屋も暖かくなったところで、さあ、年末に向けてエンジンかけましょう!
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
PM 4時 西日を反射して一瞬キラリ☆ (2階の窓から)
暖炉を焚いて寒さをしのぎました。巻きの爆ぜる音は心和みます。
日本から帰って来たら完成していた物置。
リンゴの木に天板を乗せてテーブルにする予定。
エリック自慢の上下2枚ドアです。
他にも内側に棚を取り付けたり、ペンキを塗ったり、と細々した作業が残っています。