2017年1月~3月
【きょうのクロスステッチ Vol. 373】 by 岡村恭子
VOL.373 魔法のキューブ : 生イーストで作るおやつパン
torsdag den. 2 februar 2017
2月になりました。
のら猫カナちゃんが来なくなって丁度一年になります。
最後に姿を見せてくれたのは、忘れもしない去年の今頃の事でした。
いつもと変わらぬ様子でフラリとやって来てフラリと立ち去った…
その後ろ姿が何故か心もとなく感じられて「お腹が空いたらまたおいでね」と
声をかけたのだけれど聞こえなかったのか?
それ以来プッツン!音沙汰無しで一年が経ってしまいました。
どこでどうしているだろう?無事でいるかな?と心配ですが、
しかし、以前1年3ヶ月ぶりに再登場したという前歴の持ち主です。
またひょっこりやって来るかもしれない、と淡い期待を捨ててはいません。
今日はまた、朝からどんよりとした曇り空です。
いっそ雪でも降ってくれたら周囲が明るくなるのに、
気温が半端に高いので降って来るのは白い雪ではなく冷たい雨です。
こんな日は血圧も上がらない。買い物も、掃除もしたくない…。
そういう時に冷蔵庫から取り出すのが3㎝×3㎝の小さなキューブです。
これさえ有れば鬼に金棒?!…パンが焼ける、ピザも作れる!
その小さな固まりとは生イーストのこと、何かと重宝な常備品です。
今日はこのイーストを使って代表的なデニッシュのひとつ “スナイル “
(=シナモンロール)を焼きましょう。
スナイルとはデンマーク語でカタツムリの事。クルクルと渦を巻いた
シナモンロールは確かにカタツムリに似ていますね。
*****************************************
☆スナイル : シナモンロール☆
{材料 約30個分}
小麦粉 500g
室温に戻したバター 100g
牛乳 200cc
生イースト 50g
卵 2個
グラニュー糖 大さじ1〜2 (好みで調節)
塩、カルダモン 少々
{クリームの材料}
室温に戻したバター 150g
グラニュー糖 85g
シナモンパウダー 大さじ2〜3
他に、仕上げ用の溶き卵
****************************************
暖かい紅茶と一緒に頬張れば うう〜ん、美味しい!
甘く香ばしい匂いに包まれて…気分も “ 曇りのち晴れ◎ “ になりました。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
これが魔法のキューブ、生イースト(一個1kr.)。
デンマークではバターやミルクと同様、常備品の一つです。
ボールに 振るっておいた小麦粉、人肌に温めた牛乳とその中で溶かした
イースト、その他の材料も全部入れて良く捏ねる。
サランラップで被い、その上に布巾を掛けて30分程寝かせる。
30分後。2倍ほどに醗酵したタネを半分に分けて夫々約20㎝×40㎝に
伸ばしバタークリームを塗ります。
タネを手前から少し押さえつけながらロール、最後の部分をしっかり閉じる。
ナイフで3〜4㎝幅に切り、天板に乗せて上部を少し押さえて平らにして
ツヤ出しの卵を塗ります。
200℃のオーブンで約15分、パンの焦げるイイ匂いがして、
こんがりと焼き色がついたら完成です。