2017年1月~3月
【きょうのクロスステッチ Vol. 375】 by 岡村恭子
VOL.375 冬休みの過ごし方 あれこれ
torsdag den. 23 februar 2017
2月はきっかり4週間、たちまち過ぎて行きます。
カレンダーをめくれば弥生三月ひな祭り…春がそこまで来ています。
デンマークは昨年に引き続き、この冬も雪が少ないまま終わりそうな
気配です。雪かき作業の手間が省けたけれど北欧らしさに欠けるようで、
ちょっと物足りないような気もしています。
かつては氷に覆われた海峡を、ソリに乗ってスカンジナビア半島まで
渡れたと聞くにつけ、やっぱり地球の温暖化は進んでいるのだと実感します。
さて、今週は冬休みです。学校から解放されて思い切り羽根を伸ばして、
さあ、遊ぼう!…でも、外は寒いしチボリもレゴランドもシーズンオフだし、
一体どこで?…と言う子供達の声が聞こえて来そうですが大丈夫!
ソーシャルプラットフォームが整ったデンマークの事、楽しく過ごせる
公共の場が色々と有りそうです。例えば、国立博物館(入館無料)もその一つ、
冬休み最終日にはファストラウンのイベントが開催されて
毎年沢山の家族連れで賑わいます。思い思いにコスプレした子供達が
可愛らしくて、見ているだけでこちらまで笑顔になります。
昔は樽に猫を入れてたたき出していたそうですが、今は中からお菓子が
出て来る仕掛け。子供達の歓声が春を呼びます。
https://www.stitchhouse.jp/hpgen/HPB/entries/1135.html
もう一つ、最近話題になっているのが教会をリノベーションして市民に
開放したAbsalonという名前のホールです。
場所はコペンハーゲンの西側のダウンタウンVesterbro地区。
お洒落なカフェや人気のベーカリーが点在する今一番人気のスポットです。
デンマークの人にとって、教会は結婚式や葬儀を執り行う厳粛な場所では
あるけれど、かと言って毎週日曜日にミサに通うという人はごく少数派です。
人集めに頭を悩ました教会がコンサートを開くなど工夫を凝らしていますが、
それでも、需要と供給のバランスで行くと教会の数は過剰気味です。
Absalonもそんな教会の一つでした。
そこで、新たな活用法を打ち出したのがフライングタイガーという名前で
日本でも人気の雑貨ショップのオーナー : Lennartさんです。
1980年代、雑貨のお店を始めた当時から如何にお客さんに喜んで
もらえるとか?工夫(店先でマジックショーをしたり…)してきた
アイデアマンなので、地域住民に開放された教会のリノベーションは
お手のもの!?そういわれてみると。確かにカラフルで手作り感覚満載の
キッシュなインテリアはフライングタイガー的です。
ベンチを取り払った広々としたフロアに卓球台。何と祭壇はカフェコーナー!
ここなら冬休みの子供達も安心して遊べますね!
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
国立博物館でのファストラウンから。
コスプレした子供達がバイオリンに合わせて唄って踊って、
その後は樽を叩いて遊びます。
Absalonのバルコンからの眺めです。奥の祭壇部分にもテーブルが並び
BARという看板も見えます。大人から子供まで楽しめる卓球は大人気。
我が家の庭から。