2017年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 410】 by 岡村恭子
VOL.410 あなたは “ 茹でる派 “ それとも “ 茹でない派 “ ?
torsdag den. 26 oktober 2017
お天気と日照時間に一喜一憂してばかりの北欧暮らしですが、
それにしてもパーっと晴れてくれません。
今日も今日とて、今にも降り出しそうな空に向かって、まだよ、
まだ降らないでよ、と言いながら、大急ぎで落ち葉掃きを終了、
ホッとした途端にポツン ポツン…。フー、滑り込みセーフでした。
こんな午後はキッチンでのんびりお料理を楽しむのが一番です。
これからの季節はオーブンを使った献立が頻繁に登場します。
クリームグラタンもいいけれど、今夜はラザニアにしようかな。
そういえば、いつだったか、日本から来た友達と一緒にラザニアを
作ろうとした時のこと、私が箱から出したラザニアの板をそのまま重ねてゆく
のを見て、目をまん丸にして驚いたのを思い出しました。
茹でなくて大丈夫?…心配して覗き込む彼女に、エッ?!茹でているの?
こちらがびっくりしてしまった。
さてさて、皆さまは “ 茹でる派 “ ?それとも “ 茹でない派 “ ?
私がデンマークに来たばかりの、まだ和食の材料を手に入れるのが至難の技
だった頃から、スーパーの棚には当然のように四角い箱入りのラザニアが
並んでいました。そうよね、ここは日本よりイタリアの方がご近所だものね、と、
感心していた、そんなある日、デンマーク人の友達夫婦に夕食に招ばれて
出て来たのが大きなバットに入ったチーズたっぷりのラザニアでした。
熱々をバットごとテーブルの真ん中に置いて、みんなで切り分けて食べる。
なあるほど、これは良いアイデアと感心したら、デンマークの家ではみんなこうして
食べている、と笑いながら作り方を教えてくれたのでした。
もちろん、彼女は “茹でない派 “ 。以来そのレシピを少しずつ自分流にアレンジして、
今も我が家の定番メニューの一つとして君臨しています。
たくさん人が集まる日はバットに2枚並べて。
普段は半分に折って使っています。
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材料 4人分
ミートソース 牛肉 400g
玉ねぎ、にんにくのみじん切り、
トマト缶
トマト 4個くらい スライスマッシュルーム
塩、オレガノ、バジル
ペシャメルソース 牛乳 300cc
バター 大さじ1くらい
小麦粉で解いた牛乳 適宜
塩、胡椒
とろけるチーズ適宜
作り方
1 ミートソースをあらかじめ作っておく。私はトマトたっぷり入れて長時間煮込みます
2 小鍋に牛乳を入れ、中火にしてバターが溶けたら味を整え
水溶き牛乳でとろみをつける。
3 耐熱プレートにミートソースを板のサイズくらいに敷く。
4 3の上にラザニア板、ミートソース、ペシャメルソース、チーズ。
5 4の順番で繰り返し、最後にたっぷりのチーズをのせて180℃~200℃の
オーブンで約30分じっくりとチーズがきつね色に焦げるまで。
ラザニア板はソースと馴染んですっかり柔らかくなっているはずです。
ミートソースはたっぷり作り、小分けにして冷凍保存すると重宝です。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
●来週から2回ほどお休みさせて頂きます。
写真ように重ねてじっくり焼くこと30分、柔らかくなったラザニアに
チーズ、トマトソース、そしてミルキーなペシャメルソースが絡まり渾然一体と
なったところがラザニアの美味しさの秘訣、赤ワインとの相性も抜群です。