2017年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 414】 by 岡村恭子
VOL.414 思い思いの ヒュッゲ “ なひと時。
デンマークの クリスマスシーズン
torsdag den. 14 december 2017
毎日慌ただしくしているうちに12月も半ばを過ぎてしまいました。
24日のクリスマスイブまであと10日足らず、レースでいうと
最後の直線コースに入った感じ、いよいよラストスパートです。
街はクリスマスショッピングのピークを迎え、プレゼントを探す人人人 、、
で賑わいを通り越して大混雑になります。
ただでも大柄なデンマーク人が、着膨れてさらに一回り大きくなって
それだけでも十分場所を取っているのに、プレゼントの入った大きな袋を
両手いっぱい抱えて、ぶつかり合いながら行き交う様子は、本人たちは必死
なのだろうけれど、傍目にはどこかユーモラスで、微笑ましくも感じられます。
ツリーの下にプレゼントを置いたら、みんなの大好きなユールグルックと
丸いドーナッツのエーブルスキーバーでおしゃべりしたり、
オーナメントを作ったり。キャンドルを灯した部屋はもみの木の香りと
お菓子の甘い匂いが一緒になって、まさにクリスマスの香りに包まれる…
そんな情景が繰り広げられます。
こんな時に人々は “ Hvor er det hyggelig! “ 「 とっても、ヒュックリねえ 」
と言い合う。クリスマスシーズンは “ ヒュッゲ “ なシーンがあちこちで
展開しているのです。
そんな “ ヒュッゲなひと時 “ を私たちも!と、
延江さんと待ち合わせたのはロイヤルコペンハーゲン本店でした。
この時期はクリスマスだけの特別なテーブルコーデイネートが
各フロアに展示されます。毎年趣向を凝らした演出で、それをお目当てに
来る人々で賑わうのですが、今年はロイヤルバレー団のトップダンサー達の
コーディネートだそうで、なるほど、とても華やかな印象です。
絵画的というのかしら?こってりと何層にも色を重ねたような重厚感漂う
インスタレーションに、ヨーロッパの歴史的な重みまで感じられます。
普段、真っ白い食器中心にシンプル&カジュアルを実践している私には
まるで舞台のワンシーンを鑑賞したような気持ちになったところで、
さあ、さあ、お茶にしましょう!
階下のロイヤルカフェはバレリーナ風ではなく、アットホームな
雰囲気に包まれていて心和みます。そして、温かいユールグルックと
デリシャスなケーキを頬張りながらの取り留めないおしゃべりは
文字通りヒュックリ!。瞬く間に時間は過ぎてゆきました。
カフェから出ると早くも夜のとばりが下り始めた通りに赤いハートの
オーナメントが輝いています。今が一年中で一番暗い時期です。
クリスマスが過ぎれば少しずつ明るくなってゆくのです。
もう少しの辛抱。。。
人々がクリスマスに夢中になる気持ちが自然に伝わって来るような気がした
帰り道でした。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
ロイヤルコペンハーゲンのクリスマスディスプレイの一例。
ロイヤルコペンハーゲンの窓からはストロイエを行く人やクリスマスマーケットが。
ロイヤルカフェ店内とユールグルック&美味しいケーキを完食して満腹!
クリスマスマーケットから。売り場にあふれんばかりの小さなクリスマスグッズ。
クリスマスに欠かせないホットドリンク、グルックです。
シナモン、カルダモン、ナツメグ、他さまざまなハーブの香りが
ホットワインに溶け込みます。レーズンとアーモンドをたっぷり入れて
熱々をいただきます。
Gløgg Tea は延江さんから。お茶は新アイテムです。