2018年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 431】 by 岡村恭子
VOL.431 初夏の香りに包まれて
torsdag den. 10 maj 2018
ここ数日気温が急上昇20度以上になると、これもう北欧的には夏です!
今を逃してなるものか、とばかり街も人々も一気に夏姿になりました。
私も午前中の涼しいうちに庭の雑草取りに精出しています。
サラダにできそうなくらいスクスク育ったタンポポを(可哀想だけど)
エイっと根っこごと抜いたり、花の終わった水仙やクロッカスは
(球根をそのままに)そーっと葉っぱだけ抜き取り、肥料をパラパラと
撒きます。来年もよろしくね!と心の中で言いながら。。。
桜の花は散って花芯に小さな蕾のような丸いサクランボの赤ちゃんが
つきました。それを待っていたように今度はリンゴの花が満開です。
新緑の芝生に白いレース飾りのように爽やかなモチーフを描きます。
爽やかな5月の風に乗ってジャスミンの甘い香りが流れてきます。
土いじりの手を休め、刻一刻と変化し草花で美しく彩られた庭に佇んで
ちょっと幸せな気分。
そんな好天の午後、一日延ばしにしていたビザの書き換えに行く気になりました。
「行く気になった」なんて変な言い方だけれど、永住権はとっくの昔に取得して
いるので基本的には書き換えなくても問題は無いのです。
しかし、今から30年も前に発行してもらった滞在許可証(ビザ)には
本人とは思えない?! “ 若かった頃 “ の私の顔写真が微笑んでいます。
空港でビザを提示する度、本人と写真の人物を見比べては係りの人から
新しいのにすると良いかもしれないよ、とやんわり忠告を受けていたのです。
生涯有効とはいうものの、確かに歳をとるごとにますます写真との見分けが
難しくなって行くのは目に見えています。ダメ出しが出たら笑い話にもならない。
今なら間に合う、さっさと書き換えよう!
何度もぼやいているようにデンマークの、特にお役所関係の手続は
オンライン化が進んでいて、まずは自分のページに入り(マイナンバーで
ログインする)そこから自力で?始めなければなりません。
自宅で書類作成できるのは便利ですが、問題は細かい文章(デンマーク語、
または英語)の解読です。億劫になっていた理由もそこにあったのですが、
今回は何とか書き込み完了、早速手続きに出かけました。
ガラス張りの明るいオフィスは順番待ちの人でいっぱいです。
大型のTV画面からスカイニュースが流れ、キッズコーナーにはたくさんのおもちゃ、
そこここで談笑する人たち…、想像に反して寛いだ雰囲気が漂っています。
しばらくして、私の番になりました。
古い証明書、パスポート、作成した書類の3点を提出、
カウンター前の真っ白いパネル内蔵レンズで証明書用の写真撮影、
同パネルの画面で指紋とサイン。所要時間わずかの数分で完了です。
帰り際、記念にと、古い証明書に貼ってあった若かりし頃の証明写真を
ラミネード加工してくれました。なんという優しい心遣い!その代わりと
言ってはんだけど、新しいビザ発行まで4ヶ月かかるというのが これまた
いかにもデンマーク的。
次回の空港でどうなるか?お楽しみ、といったところです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
思い思いに初夏の陽光を浴びて気持ち良さそう。
今日の庭から。
ブルーの小花 名前をKære minder mine søster : 懐かしい姉妹の思い出
真っ白いリンゴの花。清々しい初夏の装いです。 Langelinieの風景より。