2018年4月~6月
【きょうのクロスステッチ Vol. 434】 by 岡村恭子
VOL.434 6月になりました。引き続き良いお天気です。
fridag den. 1 juni 2018
今日から6月、今朝も朝から青空が広がっています。
良いお天気の記録を全て更新した5月ですが、最後にもう一つ、
ついに29日には29,3℃にまで跳ね上がり、5月としての
最高気温を更新。もう、びっくりの暑さです。
もちろん!太陽光エネルギーの蓄電も記録を更新、わずか1ヶ月で
335,000世帯分の年間電力使用量を蓄えたそうです。
この記録ずくめのお天気、6月に入ってからもしばらく続くとの予報に、
さすがの “ 日光浴大好き人間 “ のデンマーク人も陽射しを避けて
木陰でお昼寝…、の今日この頃です。
先週末のこと、その日は朝から少し湿り気を含んだ暖かい空気に
包まれていました。ひょっとしてザーッと降ってくれるかもしれない。
心なしか、庭の草花たちもそんな思いで空を見上げている様子です。
降ってくれたら嬉しいな、と思いつつ待ち合わせ場所に急ぎました。
娘とギャラリーで興味深い展示を鑑賞しがてらショッピングの約束です。
まずはブランチから。彼女オススメのカフェを目指します。
どこどこ?と言いながら付いて行くのも楽しい。
旧市街地の中心から東側に延びるメインストリート: St.Kongensgade は
かつて家人のオフィスがあった通りです。(現在は北部の海岸通りに移転。)
久しぶりに当時を思い出してそぞろ歩くのもなんだか懐かしい。
王宮に近いので普段から観光客にも人気の界隈ですが、その日は特に
王宮広場に向かう人であふれるようです。それもそのはず
デンマーク王位継承プリンス、フレデリック殿下の50歳の誕生日で、
みんな国旗を手にしてお祭りのような雰囲気です。
正午きっかりにプリンスがバルコンに現れ、人々の祝福に答えてくれるのです。
私たちだけ人波に逆らうようにしてギャラリーへ。
美術館さながら、ゆったりとした空間に絵画や名作家具などが展示されて
います。北欧の印象派の絵画には独特の光と陰の世界が広がっていて、
日照時間が少ない国の人々ならではの感性であふれているように感じます。
他にも宝石やカトラリーなど美しい品々を鑑賞して、すっかり目の保養を
させてもらい、外に出ると遠くから鐘の音と一緒に祝福のざわめきが
伝わってきました。
夜には馬車を仕立てて晩餐会の会場までパレードがあるということですが、
それはテレビでゆっくり見ることにしましょう。
心配していた雨にも当たらす、帰宅すると芝生がしっとりと濡れています。
庭全体ががホッと安堵しているような平穏な空気に包まれています。
一瞬気持ち良いほど勢いのあるにわか雨が降ったのだそうです。
我が町内だけのゲリラシャワーだったのでしょうか?
何れにしても、プリンスをお祝いする人々の上空には降らなかったということは
やっぱり、神様の思し召しに違いない、と思った午後でした。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
プリンスの誕生日で盛り上がるコペンハーゲンの様子。
手に手に国旗、頭の王冠!!
王宮広場への道はまるでラッシュ時の新宿駅?!!
木陰はオアシス。涼しい風が吹き抜けます。