2018年7月~9月
【きょうのクロスステッチ Vol. 446】 by 岡村恭子
VOL.446 初秋の頃の徒然日記
lordag den. 9 september 2018
大型台風に地震と、この夏は酷暑に加えて自然災害が次々と
日本列島を襲い、不安な気持ちを抱えて暮らしている方も多いのでは
無いでしょうか。
いざ!という時に的確な行動を取るのは簡単では無いと思いますが、
まずは懐中電灯の電池をチェックしたり、非常用飲料水を確するなどして
万が一に備えておくことが大切かもしれませんね。
デンマーク、特にコペンハーゲンはバルト海という内海に面している
おかげで台風などの直撃を受けにくく、時おり大西洋上に発生したハリケーン
の影響を受けて洪水になることがあるくらいですが、でも、
この夏ヨーロッパを襲った熱波で、人々は地球の温暖化を文字通り
肌で感じてしまった。。。。
現在、そんな若者達を中心に地球の温暖化を食い止めよう!という運動が再燃、
国会議事堂前などで集会を開いています。
思えば、1997年の “ COP3 “ で調印された、京都議定書から
20年以上が経て、今尚、世界各国のCO2削減の約束は守られず、
足並みも揃わないという状態が続いています。
それに、果たして議定書を内容を守れば温暖化が食い止められるのか?と
いう根本的な疑問も浮上しているようです。
個人レベルで出来ることは家中の照明をLEDに替えることくらいかなあ?
…、うう~ん。難しい。。。と、深刻に考えていたらキリが有りません。
気分を切り替えて庭に目を向けましょう。
デンマークは日増しに秋の色を濃くしています。
夏枯れだった芝生もすっかり緑に蘇り、その間から沢山のキノコが顔を
出しています。
庭の真ん中にある我が家のシンボル桜の老木はついに朽ち果て、
枯れ枝にキツツキがやってきてしきりに穴を突いています。
きっと、幹の中に美味しいご馳走が詰まっているのでしょう。
それと、もう一本、リンゴの木も枯れてしまった様子です。
いつもなら今頃赤い実を沢山つけてくれるのですが、
赤くなる前にポトポトと落ちてしまった。
サクランボとリンゴの木。
我が家の庭に実りをもたらしてくれていた2本の果物の木が寿命を
閉じようとしています。他人様が見たらただの枯れてみすぼらしい老木かも
しれませんが、私たちにとってはこの家に暮らしてからずっと一緒だった
家族も同然の庭の主役と準主役、名残惜しい気持ちでいっぱいです。
でも、このままにしておくのはもっと可哀想なので、
冬が来る前に “ キコリのお兄さん “ に伐採してもらう予定です。
(デンマークには大きな木を伐採する専門の職人さんがいます。
私は彼らを “ キコリのお兄さん “ と呼んでいます。)
庭先の植木鉢に目を向けると、春に花盛りだったパンジーが淡いブルーの
花を咲かせています。
他にも色々と今年の咲き納めをするように庭を彩る草花の健気な様子が
日々の癒しになっています。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
写真は全て、今日の庭から
芝生の間から次々と出てくるキノコ。
カンパニュラやパンジーの花が庭先を彩り、
紫陽花の花はドライフラワーになって、そのまま越冬します。