2018年10月~12月
【きょうのクロスステッチ Vol. 450】 by 岡村恭子
VOL.450 北欧の暮らし
季節を分ける明暗のコントラスト
lordag den. 20 oktober 2018
日ごとに日没時間が早くなり、それと反比例するように
朝の訪れが遅くなってきました。
夏の間、明るくて、明るくて…、早起きの小鳥たちのさえずりに
急かされるように早朝から目覚めていたのとは反対に、
朝起きるのが辛くなってきました。今からこんな状態では真冬には
どうなってしまうのだろう?と我ながら心配です。
庭には落ち葉が舞い、レンガ塀に伝う蔦も紅葉して秋色に染まりました。
夕暮れ時、家々に灯された明かりが人恋しさを誘います。
さあ、刺繍の季節到来です。
その昔、キャンドルを灯した暖かい部屋で、お気に入りの色糸を
刺して春の草花を描いてゆくのはどんなにか楽しかったことでしょう。
刺繍に限らず、緯度が高い北欧では季節の明暗のコントラストが、
人々の暮らしや文化に大きく影響していると実感します。
一年の半分を太陽不足の暗い季節に甘んじなければならないのです。
室内で過ごす時間が多くなるに従い、インテリアに興味が湧き、
居心地良い空間を演出したくなるのも頷けます。
そして、今度の日曜日(=10月28日)からいよいよ冬時間になります。
時計の針を1時間遅らせる。マジックアワーです。
当日は朝寝坊が出来て得した気分、1時間遅くなっただけで朝がとても
明るく感じられます。
この夏&冬時間ですが、オリジナルは冬時間なのだそうです。
明るい季節をもっと有効に使おうということで夏時間を導入したと
いうことですが、実際、白夜の頃は大人も子供も夜中まで屋外で過ごし、
小鳥も一日中さえずっているような塩梅で、どうも人間に限らず
生き物すべてが躁状態になってしまうようです。逆に冬時間が来ると
外は静まり返ってしまう。
今は静まり返る少し手前の状態。落ち葉の敷き詰められた公園を
散策する人々の姿は印象派の絵のようにも感じられて好ましい。
そういえば、
東京オリンピック&パラリンピックの時には暑さ対策として夏時間を
採用しようという話が持ち上がっているようですが、開催期間中の
暑さ対策のためだけに社会全体の時間帯を1時間ずらせてしまうというのは
少々乱暴のような気がします。ここはひとつ、南スペインの人々見を見習って?
期間中は全員超早起き!涼しいうちに競技をして日中は全国的にシエスタ、
というのはいかがでしょうか?世界中の人になるほど、と感心してもらえる
かもしれませんよ。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
写真は全て秋の風景から。
我が家の庭も、町内の街路樹も秋の色に染まり、
街の公演を散策する人々の姿、水鳥の様子は一幅の絵画のようです。
VOL.450 北欧の暮らし
季節を分ける明暗のコントラスト
lordag den. 20 oktober 2018
日ごとに日没時間が早くなり、それと反比例するように
朝の訪れが遅くなってきました。
夏の間、明るくて、明るくて…、早起きの小鳥たちのさえずりに
急かされるように早朝から目覚めていたのとは反対に、
朝起きるのが辛くなってきました。今からこんな状態では真冬には
どうなってしまうのだろう?と我ながら心配です。
庭には落ち葉が舞い、レンガ塀に伝う蔦も紅葉して秋色に染まりました。
夕暮れ時、家々に灯された明かりが人恋しさを誘います。
さあ、刺繍の季節到来です。
その昔、キャンドルを灯した暖かい部屋で、お気に入りの色糸を
刺して春の草花を描いてゆくのはどんなにか楽しかったことでしょう。
刺繍に限らず、緯度が高い北欧では季節の明暗のコントラストが、
人々の暮らしや文化に大きく影響していると実感します。
一年の半分を太陽不足の暗い季節に甘んじなければならないのです。
室内で過ごす時間が多くなるに従い、インテリアに興味が湧き、
居心地良い空間を演出したくなるのも頷けます。
そして、今度の日曜日(=10月28日)からいよいよ冬時間になります。
時計の針を1時間遅らせる。マジックアワーです。
当日は朝寝坊が出来て得した気分、1時間遅くなっただけで朝がとても
明るく感じられます。
この夏&冬時間ですが、オリジナルは冬時間なのだそうです。
明るい季節をもっと有効に使おうということで夏時間を導入したと
いうことですが、実際、白夜の頃は大人も子供も夜中まで屋外で過ごし、
小鳥も一日中さえずっているような塩梅で、どうも人間に限らず
生き物すべてが躁状態になってしまうようです。逆に冬時間が来ると
外は静まり返ってしまう。
今は静まり返る少し手前の状態。落ち葉の敷き詰められた公園を
散策する人々の姿は印象派の絵のようにも感じられて好ましい。
そういえば、
東京オリンピック&パラリンピックの時には暑さ対策として夏時間を
採用しようという話が持ち上がっているようですが、開催期間中の
暑さ対策のためだけに社会全体の時間帯を1時間ずらせてしまうというのは
少々乱暴のような気がします。ここはひとつ、南スペインの人々見を見習って?
期間中は全員超早起き!涼しいうちに競技をして日中は全国的にシエスタ、
というのはいかがでしょうか?世界中の人になるほど、と感心してもらえる
かもしれませんよ。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
写真は全て秋の風景から。
我が家の庭も、町内の街路樹も秋の色に染まり、
街の公演を散策する人々の姿、水鳥の様子は一幅の絵画のようです。