きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 506】 by 岡村恭子
VOL.506 不要なモノを欲しい人の手元へ
リサイクルしましょう!
søndag den.19 januar 2020
久しぶりに気持ち良い青空が広がっています。
暖冬のおかげで庭のあちこちから早春の花
エランティスが黄色い花を咲かせ始めました。
お日様の位置が少しずつ高くなってきて、
晴れるととても明るく感じられます。
暖か過ぎて心配と言いつつ、やっぱり春の兆しを感じると
自然に顔がほころびます。
どれどれ…、久しぶりに庭に出てみました。
昨秋、伐採した桜の木の有った場所に立って空を見上げます。
→ VOL.498 桜の木と松の木と伐採デー。
スコーン!…、ぽっかり穴が空いたように空が広がっている。
物足りない。広すぎる! なんとかしなくては。どうしようかなあ。。
ソメイヨシを植えようと思っていましたが、苗木を植えるのは秋が
良いということと、同じ場所に植えるならしばらく土を寝かせた方が
良いと聞いたので、しばらくこのまま放置することになりました。
今年は青空いっぱいの眺めを楽しむことになりそうです。
晴れた日は自転車で買い物です。
買い物リストをポケットに入れて…、トートバッグも忘れずに!
日本でもレジ袋が有料になるという話ですが、
デンマークではずっと前から有料です。環境問題が取り沙汰される
ずっと以前から、かれこれ30年以上前、私がこの国に来た頃から
既に有料でした。レジ袋と言えども3kr.5kr. (約50円100円弱)しますから、
買い物の度に買うなんて馬鹿げています。というわけで、私に限らず
この国では ” マイバッグ “ 持参が常識なのです。
“ リサイクル“ このキーワードにデンマークの人々はとても
ポジティブに反応します。
町内の赤十字が運営するリサイクルショップは、取り扱いアイテムも
豊富できれいにディスプレイしたセレクトショップのようだし、
賞味期限間際の食品を中心に扱うお店 ” Wefood “ も
ごく普通の食料品店のようです。大手スーパーなどから毎日運ばれてくる
生鮮食料品をはじめ、オートミールなど保存食品も山積みです。
定価より安く買えるとあって、午後になると仕事帰りの人で賑わいます。
赤十字のショップもWefoodも利用することで社会に貢献できる、という
ソーシャル意識の高いデンマーク人にぴったりのシステムと言えそうです。
ある日のこと、blå avisen( =ブルー新聞)で売れたわ!
嬉しそうに娘から電話です。
ブローアビセンというのはネットリサイクルショップで、
長年親しまれてきたリサイクル専門新聞のデジタル版です。
試してみたいという娘の言葉に、直径28センチもある大鍋を提供したところ、
すぐに欲しいという人が現れたというのです。パーティーで使いたいそうです。
我が家では無用のデカ鍋を喜んでもらえてこちらこそ嬉しい。
不要になったそばから廃棄していた一時期を経て、今は
モノを大切に使う、“ リサイクル “ の時代になりました。
環境問題を一気に解決するのは難しいけれど、日々の暮らしを
見直して、まずは率先してリサイクルを実践してゆこうと思います。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
衣類はじめ、家具食器から書籍玩具まで揃っています。
全て寄付で集められ、売り上げは困った人のところへ。
We foodのファサード。
「食べ物を大切に!余裕は必要な人が待っている場所へ。」など
呼びかけのメッセージが。食料廃棄を無くそうというキャンペーンの一環。
運営は基本的にボランティアです。
スーパーのレジ袋と筆者愛用トートバッグ色々。
レジ袋には
「サトウキビから作られています。この袋を使ってCO2削減に協力を」
と書かれていて、環境問題への関心を促します。
布製のトートバッグは丈夫で長持ち。買い物に必携です。