きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 515】 by 岡村恭子
VOL.515 もう少しの辛抱。
みんなで気持ちをシェアする。
søndag den.5 april 2020
PM 6:00を過ぎました。
そろそろ夕食の時間です。
リビングの窓から思い切り西陽が射し込んでいます。
眩しいなんて言ったら贅沢ね。
(陽射しを遮るために)カーテンするなんてもっての他!
…食器を並べながらの会話も弾みます。
今週の木曜日からイースターホリデーが始まります。
キリスト教が主教の国々にとって、
キリストの復活を祝うイースターはクリスマスに匹敵する
大きなイベントです。デンマークでも家族や親しい人々が集い、
ご馳走を囲んで、明るい季節の到来を喜び合うのですが、
今年は残念ながらそうは行かない。
感染防止の為(日本と同様)密室、密閉、密接は厳禁なのです。
教会のミサもインターネット配信です。
親しい人同士の握手やハグも禁止。。。それならば、と、
お互い少し離れて、肘と肘をポンッ!と当てたり、
靴の爪先同士でコツン!としたり、と、楽しい挨拶が若い人を
中心に流行しています。
不自由と言いつつ工夫して楽しみを見出し、それらをシェアする
のが上手で、この辺にも社会性の高い国民性が表れているようです。
毎週金曜日の夜8時。
テレビを通じてみんなで歌おう!というプログラムも
その一つで、言うなればデンマーク版「みんなの歌」ですが、
歌詞を知らない私でさえ、メロディーだけは知っている。
親しみやすくそれでいて美しいメロディーの曲ばかりです。
外出もままならぬこの時期に、窓を開け、バルコニーから手を振り、
みんなで一緒に歌い、コロナウィルスになんて負けない。
もうすぐいつもの毎日が戻ってくる。。。そんな気持ちをシェアします。
幸い、この5日間連続で感染が下降線になり、このまま収束の見通しが
立てば、2、3週間後から国内の機能を段階的に再開できそうになってきました。
しかし、折しもイースターホリデーです。
今、気を緩めたら元の木網になりかねない、と政府は国民に対して
決して気を緩めるべからず!と釘を刺すのに懸命です。
それにつけても、世界中で不安な材料ばかりがクローズアップされる中、
ポジティブなニュースは無いものか?と思っていたら、有りました!
日本政府が新型コロナウィルスに効果的な薬(=アビガン)を
希望する世界中の国々に無料で提供するという。
何と太っ腹で頼もしい話題でしょう。
まさに今、感染の広がる多くの国々が待ち望んでいる援助だと思います。
アフリカはじめ感染を食い止めるのが困難な国の人々にとって、
光明となるように願っています。
足元が大変なのに…、とお思いの節もあると思いますが、
それくらい余裕があるのだと思えば、今しばらくの自粛生活も
楽しんでしまう“ 気持ちの余裕 ” も出てくるというものです。
今、大切なのは私も含め、新型ウィルスの感染源にならないよう、
注意することに尽きると思います。もう少しの辛抱ですね。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
町内のパン屋さんは通常通りお店を開いています。
(一度に店内に入れるのは二人まで)
パン屋さんの自家製ロールケーキでおやつ。
花の種の袋は、町の蜂ミツ屋さんのオマケ。
「蜂ミツをタネから一緒に作りましょう」と書いてあります。
今日の庭から
草花の成長めざましい今日この頃。
庭仕事には早くも日焼け止めがマストアイテムに。
お天気の良い日は庭でランチ。
この日は街角のピザ屋さんからテイクアウト。
(イートインはダメですが、テイクアウトはOKです。