きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 554】 by 岡村恭子
VOL.554 北欧の暮らし: 無事に届いた年賀状に感謝して。
mondag den. 18 januar 2021
ここ数日、ぐんと冷え込んで日中もマイナス気温です。
外に出た途端にカキーン!と凍りつくような、
久しぶりに北欧の冬らしいお天気が続いていますが、
ヨーロッパ各地で記録的な雪が降る中、なぜか?デンマークは
雪らしい雪にもならず、それどころかコペンハーゲンは今日も晴れて
青空が広がる気持ちの良いお天気です。
最近はe-mailで済ませてしまうことが多くなりましたが、
それでも年賀状を下さる方がいます。
手書きのお便りというのは格別嬉しいものです。
たった一枚の葉書でも、それを受け取った時の明るい気持ちは
自分のために時間を割いてくれた、という感謝の気持ちに重なります。
こんな遠くに暮らしていると尚更です。
今年も、何通かの年賀状が今頃になって、ようやく手元に届きました。
デンマークの郵便事情が悪いことは何度もボヤいてきましたが、
コロナの影響で更に悪化し、日本からの郵便が届くのにひと月近く
かかってしまいます。そんなこともあって、私たちからの連絡も
余程の場合以外はメールで済ませてしまうようになって久しい。
そんな年末のある日、「徳さんに手紙を出してみよう。」と
思い立ちました。
徳さんというのは日本に帰る度に立ち寄る料理屋さんのご主人で、
20年来の付き合いになります。問題は彼がメールが苦手という点です。
コロナ禍で飲食店が苦境に立たされているというニュースに接する度、
大丈夫かなあ?と夫婦で案じていたのです。
お店に電話しようか?とも思ったけれど、良い話を聞くことができなかった
場合を考えると気が進まない。出した手紙が戻ってきたらもっと不吉だ、と
逡巡している折、今も店を続けていて結構賑わっているらしい、という
嬉しい風の便りです。無事と知ったら書き易い。
こちらの様子も伝えがてら投函して、かれこれ一月になります。
ひょっとして今日あたり届いているかもしれません。
私たちが日本からの年賀状を受け取った時のように、
明るい気分を彼にもお裾分けできたらいいな、と思っています。
さて、コロナ禍での毎日にもすっかり慣れてしまった今日この頃、
問題は運動不足です。
お天気に恵まれた週末、近隣の森や海岸を散策する人や
冬のサマーハウスでプリミティブな暮らしを満喫する人たちの
様子が伝わってきます。
なるほどね。。。と、負けずに私も庭に出てみましたが、
カキーン!と冷凍庫の中のような寒さに首をすくめ、そそくさと
暖かい家の中に退散してしまいました。
この家に越してきた頃は春が来るのを待ちきれず、防寒スタイルで
カチンカチンの土をいじり始めていたのを思い出します。
すっかり夢中になって体の芯まで冷え切ってしまった、あの頃が懐かしい。
最近はもう無理はしないことにしました。
暖かい春になるまでは眺めるだけ、
庭仕事のテンポも年々ゆっくりになって行きそうです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
我が町内の様子から
am 11:00 太陽の位置が低いのでこんな感じです。
青空が広がって気持ち良いこと!
買い物カゴからヨガマットが。。。運動不足解消はみんなの課題です。
今日の庭から
冷凍庫のような寒さに負けず咲く寒桜。
我が家の唯一と言って良い、家人専用アスレチックアイテム。
やる!と言っている割にはあまり活用されていません。