きょうのクロスステッチ
【きょうのクロスステッチ Vol. 556】 by 岡村恭子
VOL.556 デンマークの暮らし
2021年1月のコロナレポート
mondag den. 1 februar 2021
早いもので週明けから2月です。
如月は冬の最終章。
早春の気配を見つけるのが楽しみな頃となります。
⚫︎コロナレポート
デンマーク政府は2月末までロックダウンを延長することを決定しました。
コロナ感染指数が0,5にまで下がり良好な推移を示す中、尚も
ロックダウンを継続せざるを得ないのは、イギリスで発生した
変異種B-117を完全に押さえ込まなければ、元の木阿弥になってしまう、
という危機感からに他なりません。
イギリスがクリスマス前にロックダウンを解除した直後、
変異種による感染拡大で収集がつかなくなってしまった前例から、
油断大敵!今こそ手綱を引き締めるべき、という政府の方針に
国民も概ね納得しています。
政府の一貫したコロナ対策と誰にでも一目瞭然で状況判断可能な
インフォメーションなど、国民に伝達する方法が上手だなあ、と
感心させられます。
公民ともに長期にわたるコロナ禍での社会環境の変化に対しても
柔軟に対応し、仕事の進め方、教育現場など状況に適応した新たな
「ライフワークバランス」を推進実行しています。コロナを機に、
デジタル教育など一層の普及が進むケースも多く、経済的にも
アフターコロナを見据えて、収支バランスをプラスにしてゆこうとする
姿勢が感じられます。
そんな中で、この国の人々にとって仕事よりも重要?な
休暇の過ごし方のトレンドも大きく変わってきそうです。
例年、夏のバカンスには世界中に散らばっていった人々が、
もういいね、となった。もう十分楽しんだ、と言い始めた。
そして、海外旅行の代わりに見直されているのが身近な自然です。
春のイースターホリデーにはロックダウンも解除になるだろう、
という見込み(=願望)で、家族や友人が集って和やかな時間を
過ごすべく、海岸沿いの分譲サマーハウスは完売、レンタル別荘も
全て予約済みで、不動産屋さんは笑いが止まらないらしい。
ヨットやキャンピングなどアウトドア関連マーケットも活況を呈しています。
実にこの国の人々はポジティブで前向きで、おまけに休暇の過ごし方には
実に熱心に取り組むと感心します。
どうやらこの国の人々にとって「自宅でのんびり過ごす」というのは
休暇ではないらしい。
そんなことを思いながら散歩している途中で素敵なものを見つけましたよ!
柑橘系のオレンジ色の小さな実をたわわにつけた鉢植えです。
(ロックダウン中も町内のパン屋さんとお花屋さんは営業許可されている、
というのもデンマークらしいかもしれませんね。)
金柑かな?早速 日当たりの良い場所においてみました。
オレンジ色の実が「健康」「元気」「陽気」などを連想させる
ポジティブオーラを放っています。
春になったらオリーブの横に並べて一緒に日向ぼっこさせて
あげるのが楽しみです。
岡村 恭子
http://copenhagensmile.weebly.com/
たわわにオレンジ色の小さな実が!
ジャムにしてみようかなあ?
日差しが差し込んで暖かい午後。
お茶の時間がゆっくり流れます。
28日は今年最初の満月。
この写真は、翌朝の西の空に浮かんでいた”朝のお月様“ です。
晴れた週末の海岸風景。
雪で白くなった砂浜と透き通るような青空が美しい。